ども、ブレザーではなく詰襟学生服だった岡田達也です。
『スキップ』
昨日は衣装パレードが行われた。
「パレード」
華やかな行進。
余談だが……
僕の腰は常に痛みがパレードしている。
それから
僕の体内は常にアルコールがパレードしている。
それから
僕の頭の中は常に何かがパレードしている。
……「何か」って何だ?
とにかく、こいつが僕をダメにしている最大の要因だ。
*
ネタバレになります。
僕は劇中、高校生を演じるシーンがある。
当然、制服を着る。
49歳が、高校生の、制服を着る。
一般社会なら、かなりの問題が生じる。
周囲から白い目で見られる可能性が高い。
時と場所を間違えれば通報されるかもしれない。
しかし。
演劇界とは不思議なもので、こいつがまかり通る。
いや。
けっして「まかり通ってる」わけではないのかもしれないが、笑って許してもらえる可能性がある。
「身を削って笑いものになる」
ハイリスク・ハイリターンだ。
それでいいのだ。
それこそが演劇が持つ可能性だ。
制服を試着して、演出家である成井さんの前に立った。
「お!思ってたよりは大丈夫だぞ!」
……その言葉をどう受け止めようか悩んでいると、隣に同じ制服を着た粟根まことさんが並んで立った。
52歳の中年男が、高校生の制服を着て、立っている。
しかも、剃り忘れた白い無精髭を生やしたまま。
……
……
僕の気持ちはスーッと楽になった。
けっして恐くないですからね。
安心して観に来てください。
*
それに比べて、深川麻衣ちゃんの高校生姿の成立の仕方は何なんだ?
なんちゅう可愛らしさだ。
言うてもあの子は26歳だというではないか。
スゲーな、元アイドル。
さすがだ。
ちなみに。
今回の個人的なベストドレッサー賞は
「田辺さん」という役を演じるときの石森美咲だ。
もう目が離せない。
満点の昭和感が漂っている。
ひょっとしたらあいつは『サザエさん』に出演していたかもしれない。
こちらもお楽しみに。
では、また。