ども、珍しくノンアルの岡田達也です。
花には興味がない男だ。
子供の頃から、花や庭木が大好きな母親に「あなたはガッカリするほど花に興味がないのね」と言われて育った男だ。
知ってる花の種類は10種類くらいじゃないかと思う。
そんな男だから、母親以外の女性に花をプレゼントした記憶がほとんどない。
そりゃそうだ。
何を選べばいいのかがわからないのだから。
そんながっかり君だ。
だけど。
「桜」だけは別。
不思議と桜だけはず~っと眺めていたいと思う。
あの花にはこんながっかり君すら惹き付ける何かがある。
そして。
自他ともに認める「花よりお酒」な男だが、花見に行ってどんちゃん騒ぎを楽しもうとは思わない。
これも我ながら不思議だ。
あの花だけは“逆に”ノンアルコールで楽しめる。
(それが普通じゃないのか?)
桜は見ていたい。
ひたすら眺めていたい。
ちゃんと、この季節に。
節目節目の思い出はいつだって桜とワンセットだった。
*
先日、テレビでこんなことを言っていた。
「桜の開花が50年前より一週間ほど早まっている」と。
これはもちろん温暖化の影響らしい。
そして、恐ろしいことに、この「桜の開花前倒し」は今後も続いて50年後には春分の日あたりが桜の開花になるそうだ。
昭和生まれの僕にとって桜は4月のものだった。
だけど。
もう、開花宣言は3月が普通になりつつある。
さらにはこのままだと3月20日前後になるという。
もちろんあと50年も生きてはいないだろうが
(ひょっとするとピンピンしてる可能性もあるな……)
あまりずれ込まないでいてほしい。
「桜なんてキレイなんだからいつ咲いたっていいじゃん」という人もいるだろう。
でもでも。
季節がずれてしまうようで嫌なのだ。
ついでに思い出もずれてしまうみたいで。
桜が力いっぱい咲いて散っていくのは4月になってからでいい。
*
東京なら新宿御苑とか、目黒川とか、砧公園とかあるけど、そんな名所まで行かなくても、キャラメルボックスの稽古場近くにある中野通りをずーっと北上すると隠れた名所がある。
ここは通りの両側に桜が植えてあるので、中野通りをてくてく歩くと桜のアーチをくぐっている気分にさせてくれる。
さて、近所の桜を眺めてから稽古に行くとするか。
では、また。