ども、超人を目指す岡田達也です。
なんといっても稀勢の里関だ。
昨日はすごかった。
スポーツはなんでも好きで雑食な私だが、最近は大相撲から離れ気味だった。
しかし、昨日は久しぶりにテレビに釘付けだった。
そして。
鳥取の高校に通っていた照ノ富士関には悪いが、稀勢の里関を応援していた。
番付けが上がるに連れて良い面構えになったと思う。
アンコ型の体もいい。
久しぶりに“お相撲さんらしい形”をした横綱だ。
十三日目の取り組みで左肩を負傷。
休場かと思われたが左肩にテーピングしながら出場。
そして昨日は本割で大関に勝ち、優勝決定戦に持ち込んだ。
それだけでも十分なのに。
決定戦も勝って優勝してしまった。
新横綱、すげぇ。
*
優勝インタビューでケガについてふられた横綱は言った。
「ケガをした自分が悪いんです」
「必要なのはケガをしない体を作ることです」
……たしかに
……おっしゃるとおりですよ
でもでも
それはかっこよすぎますよ、横綱
だってね
私事ですがね
私は舞台上でタックルをくらって肋骨を折りました。
私は舞台上で裏拳をくらって鼻にヒビを入れました。
私は稽古場で槍が額に刺さりたくさん縫いました。
私は舞台上で左脚のふくらはぎが肉離れを起こし歩けなくなりました。
横綱……
相手はタックルとか、拳とか、槍ですよ。
それでもケガをしなかったら、僕は超人ですよ。
威張れることじゃないのは重々承知してますが、このケガをしながらも本番は務めましたよ。
それじゃダメですか?
それだけでは足りませんか?
え?
関取も舞台俳優も超人であるべき、ですか。
そうですか。
やはり覚悟のある人間と、そうじゃない人間の差ですね。
わかりました。
僕も何かを尋ねられたらこう答えます。
「ケガをした自分が悪いんです」
「必要なのはケガをしない体を作ることです」
*
優勝、おめでとうございます!
*
さて。
ケガをしないように『SKIP』の稽古に行ってこよう。
では、また。