ども、身長175㎝の岡田達也です。
鳥取駅に立ち寄った。
駅の売店でこんな商品を見つけた。
思わず買ってしまった。
『白バラ牛乳』と『白バラコーヒー』
鳥取県民は全員、一人残らず白バラ牛乳で育っていると言っても過言ではない。
ウソだと思うなら回りにいる鳥取県民に尋ねて欲しい。
「あなたは白バラ牛乳で育ったのですか?」と。
おそらく、尋ねられた人は「あたりまえだがな!」と答え、あまりの懐かしさに涙してしまうかもしれない。
……問題はなかなか鳥取県民に出会えない、ということだろう。
さすがに日本一人口が少ない県だから仕方ないが。
もちろん僕もこの牛乳で育った人間だ。
*
子供の頃、僕の悩みは“背が低い”ことだった。
小学校卒業時で144㎝。
わりとミニマムなサイズだ。
学校で整列するとき、一番前、もしくは二番目、ベストでも三番目が僕の定位置。
そのあたりをウロウロしていた。
昭和10年生まれの父が171㎝
昭和14年生まれの母が162㎝
という、年齢のわりには長身の両親から生まれたにも関わらず小さかった。
悩む僕をおばあちゃんはいつもこう言って励ましてくれた。
「心配せんでもえぇ。あんたは大きくなるけぇ。お父さんもお母さんも大きいけなぁ」
小学校5年生のとき。
クラスの誰かが教えてくれた。
「たつ!牛乳飲んだら背が高くなるらしいで!」
なんと!
牛乳だと!
そんなことで伸びるのか!
週刊マンガの裏に載っている怪しげなマシンとかクスリを買わなくてもいいのか?
僕はクラスの中にいる牛乳嫌いの米沢さんに目をつけた。
クラスには必ず牛乳嫌いの子がいて、どうしてもダメな子はコップに移して砂糖を混ぜたりして飲んでる子もいた。
米沢さんも毎日苦戦していた。
「米沢さんのぶんの牛乳を毎日飲んであげるけぇ。その代わりキュウリが出たら食べてぇな」
なんという可愛げのない子供なんだ。
出されたものは自分で食べるのが基本だろ?
それを食べきってこその昼休憩なのだ。
しかし、僕はこの当時から裏社会を歩いていたようだ。
ウィンウィンの関係性を嗅ぎ取る能力がその当時からあった。
僕は2年近く『白バラ牛乳』を2パック、飲み続けた。
しかし。
小学校5、6年生のとき、あまり身長は伸びなかった。
*
小学校を144㎝で卒業した僕は
中学卒業時169㎝まで伸びていた。
中学の3年間で25㎝も伸びたのだ。
今でも思う。
これは白バラ牛乳を毎日2パック飲んだ効果なのか?
それとも牛乳とはまったく関係がないのか?
今となってはどちらでもいいが。
それでもこれだけは言える。
「僕は白バラ牛乳で育った」と。
見かけたら飲んでみてください。
うまいっす。
では、また。