ども、岡田達也です。

 

 

 

『鍵泥棒のメソッド』

昨日の夜は新人抜擢ステージ。

入団3年目の山﨑雄也と

同じく入団3年目の大滝真実と

46歳ながら「自称・遅れてきた新人」の石橋徹郎さん

その3人がメインキャストを努めた。

 

大きなプレッシャーの中、戦った3人

それを支えてきた周囲のメンバー

ここに来るまでの過酷なスケジュール

自分で言うのは気が引けるが……

でもでも、こんなバカげたことを実践してしまう”劇団の底力”は自慢しても良いんじゃないか?と思う。

さすがに長いこと続いてる劇団だなぁと、身内ながら感心してしまった。

 

それに。

昨日のお客さんの暖かさは半端なかった。

おかしな言い方になるけど、客席全員が「山﨑と大滝の親御さん」みたいだった。

もちろん一番ドキドキしていたのは本人たちのご両親だったろうけど。

 

 * *

 

『鍵泥棒のメソッド』

原作者の内田けんじ監督とのトークショーも行われた。

僕はMCで参加していたのだが、とても興味深い話がたくさん聞けた。

 

昨日、聞いた話をちょっとだけおすそ分けすると……

映画『鍵泥棒のメソッド』のキャスティング

メインの3人は監督の中では全く違う人をイメージしていたらしい。

「堺雅人さんでも広末涼子さんでも香川照之さんでもなかった。あれはキャスティング会議の中で僕以外の人が上げてきた候補者たち」だそうだ。

なのに、何故キャスティングしたかというと

「自分のイメージにぴったりハマっているより、少しズレがある方が好き」

「そのズレから面白いものが生まれてくる」というのが監督の持論。

なるほどなぁ

そういうこともあるだろうなぁ

 

それにしてもこの監督、話も感性も面白い。

「原作者って自分の作品をいじられるのを嫌う方が多いじゃないですか?監督は舞台化すると聞いて嫌じゃなかったんですか?」

という僕のフリに

「全然!楽しみでしかなかったですね。何というか、僕の娘が成井さんと結婚して、その孫を見ているような感覚でした。可愛くて仕方がない。もう僕はおじいちゃん目線で観てました(笑)」

との答え。

なんと寛容な人だろう。

というか、この人は「面白がる術(すべ)」を持っている。

それってクリエイティブな仕事をする人にとっては大切な原動力なんだろうな、と思う。

 

その後、飲み屋でも面白い話をいっぱい聞かせてもらったんだけど、これはまたの機会に。

 

 

 

監督を囲んで。

 

 

 

では、また。