ども、「因幡の黒ウサギ」こと岡田達也です。
僕は
他人より
若干
ほんの少し
ちょっとだけ
顔色が黒い
……と言われる。
*
先日、衣装パレードが行われたときのことだ。
裸になって着替えてたら西川浩幸先輩に言われた。
「たっちゃんは身体は白いんだね。……いや、違うか。顔が黒いからそう見えるだけか?白いんじゃないくて普通だな」
確かにそうかもしれない。
相対的な問題で身体は白く見えるようだ。
「体、焼いておかなくて大丈夫?」
なるほど……
今のままだと、首から上だけ日焼けしたみたいなかんじだもんな。
人生初めての日焼けサロンに挑戦してみようか……
*
「初めてですか?でしたら、まず軽く焼いていただいて、2~3日の間隔で3回くらい焼いてください。そうしたらベースができます。初心者コース、中級者コース、上級者コースとございますが、まずは初心者コースで試していただいて……」
「上級者コースだと一度にバッと焼けたりするんですか?」
「初めての方は避けたほうがよろしいかと」
「肌の強さには自信があるんですが」
「……やめておいたほうが良いと思います」
この人はわかってない。
僕の身体を。
若い頃は鳥取の海に潜り、モリで魚を突いて、砂浜で火をおこし、魚を黒焦げにしながら、自分の身体も真っ黒にしていた男なのだ。
『因幡(いなば)の黒ウサギ』とは僕のことだ。
ナメてもらっては困る。
しかし、ここでゴリ押ししてもしょうがない。
最初は初心者用で焼いて、こちらの肌の強さを示して、次回から上級者コースに入るとするか……。
*
20分後。
マシンを出て鏡を見て驚いた。
そこには黒光りする身体が登場する予定だったが……
や、やばい……
ただただ、赤いだけだ!
しかも、ムラになってるぞ!
赤いムラムラの身体……
これでは
「ここへ因幡の白うさぎ 皮をむかれて赤裸」状態ではないか!!!
……
……
今、体中がヒリヒリと痛い。
本来なら昨日、二度目の焼きに行く予定だったがやめてしまった。
もう一度マシンに入る自信がない。
*
本番で僕の身体と顔の色が違っても気にしないでください。
では、また。
追伸
神話『因幡の白兎』
ストーリー、歌詞はこちらから。
興味があればどうぞ。