ども、木村先生こと岡田達也です。
 
 
 
昨日の夜、『耳をすませば』が放映されていたらしい。
僕も数秒だが出演している。
主人公・雫と会話をする木村先生という役だ。
 
俳優としてこんな発言はダメだよなぁと思うけど……
「仕事というより、宮崎作品に出演できたことが一生の思い出になったなぁ」というのが本音だ。
実は成井さんも出演しているのだが、きっと成井さんも同じ気持ちなんじゃないだろうか?
 
 * * *
 
『鍵泥棒のメソッド』
稽古初日の懇親会のときだった。
話の流れで成井さんに言われた。
 
「オカタツはセリフ音痴だからな~」
 
あいたたたたた……
む、胸が、い、い、痛いでごわす……
どうかそれ以上、真実を語らないでけろ……
 
そうなのだ。
自分で言うのも何だが僕は“セリフ音痴”なのだ。
十分に自覚している。
 
 *
 
例えば。
カラオケに行って歌ったとき、僕はけっして上手ではないが音痴ではない、と言える。
これは、元歌があって、決まった音程があるわけだから、その音階に当てればいい。
 
だが。
セリフの場合は決まった音程があるわけではない。
しかし「このセリフの展開なら、この音程で奏でる(しゃべる)のが、聞いてて気持ち良い」というラインが確実に存在する。
 
え~っと
ちょっと専門的過ぎる話なので、全く興味がないという方、ゴメンナサイね。
 
「セリフを歌うな!」
という言葉あるように、演劇界では歌うようにしゃべることはご法度とされている。
とすればセリフには音階(音程)など無いはずで、「セリフ音痴」というのは一見矛盾して感じられるかもしれない。
 
しかし。
間違いなくあるのだ。
そのセリフをしゃべるとき、最も耳障りが良い音程というのが。
 
恥ずかしながら、若い頃はまったくわからなかったけど。 
 
 *
 
昨日の夜、稽古を終えて家に帰り『鍵泥棒のメソッド』のDVDを観た。
多田直人の芝居を観てゲラゲラ笑っていたのだが……
自分がセリフをしゃべっているのを聞くと冷や汗が流れた。
 
あ、アカン……
こいつやっぱり音痴やないかい!
 
 *
 
もちろん音痴を矯正できるのが一番いい。
それができないのなら、それを逆手に取れればいい。
役者の可能性は無限にあるのだから、自分で首を絞めることはない。
 
何にせよ、2014年よりは音痴じゃない自分を目指そうと思う。
 
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では、また。