ども、つんく氏に似ていると言われる岡田達也です。

 

 

 

『ふるさと祭り東京』

昨日は金曜日だというのに思ってた以上に空いていて、夕方くらいまでは売り上げが上がらなかった。

このままでは筒井俊作に人力車を引かせ、その上に乗って梅酒・みかん酒を売り歩かなければならないのでは?とヒヤヒヤしていたが、夜になって怒涛のラッシュがやってきて助かった。

今日が決戦の土曜日だ。

「東京ドームの中で唯一、売り子が全員声を嗄らしてるお店」というバカなお店の意地とプライドにかけてお客さんを楽しませよう。

 

 * * *

 

顔についての話をしよう。

 

僕はキャラメルボックスに入団して、一度も、誰からも「イケメンですね」と言われた経験がない。

そのかわり

「つんくさんに似ている」

「佐藤寿人選手に似ている」

「顔が黒い」

「肌がガサガサしている」

とはよく言われる。

 

それは良い。

そんなことは本人が一番承知しているし、長年付き合ってる顔だから好きも嫌いもない。

死ぬまでこの顔と付き合っていくだけだ。

何の不服も不満もない。

(注 西川浩幸先輩が何かあるたびに「たっちゃんが整形したのは確か……」という話をするがあの人の話を信じてはいけない。僕は顔にメスを入れたことはないし、シリコンも入ってない)

 

 *

 

昨日、売り場の横を五人組の女子高生が通りかかった。

みんな制服を着て、キャピキャピした(今どきこんな表現でいいのか?)、可愛らしい、ミニスカートの似合う、「ザ・女子高校生」という感じの子たちだった。

我々は酒を売っているので未成年者に試飲はさせない。

(注 僕の未成年時代の話はもみ消してあるので気にしないでください)

なので、こちらから声をかけなかったのだが……

 

「え~!お兄さん、カッコイイ!」

 

一人の女の子が大声で叫んだ。

見ると、その子が竹鼻優太を指差し、驚いた顔をしている。

すると周りの子たちも竹鼻を見て騒ぎ出した。

「わ~!、イケメン!」

「うっそ~!」

「超かっこいい!」

「え~!お兄さん、いい!いい!いい!」

その騒ぎ方は女子高生独特の、テンションの高いもので、周囲の人たちの目がみんな注がれた。

しかも五人全員が。

ハンパなく。

ワーワーキャーキャーと。

 

……え?

……そうなのか?

竹鼻って現役女子高生に「イケメン」ともてはやされる顔をしているのか?

 

こいつは……

“商売に使える!!!!!”

 

僕は竹鼻の頭をはたいた。

「おめぇ、商売の最中にナンパしてんじゃねーよ!」

竹鼻は満点の返しをしてきた。

「違います!違います!僕は何も話しかけてないです!」

女の子たちは爆笑してくれた。

「未成年にはお酒は売れないんだ!成人したら飲もうね!」

僕はそう声をかけ、女の子たちを追い払った。

 

そして僕はすぐに「竹鼻優太を使って一儲けできないか?」を考え始めた。

何か、何かあるはずだ。

こいつを金の成る木に仕立て上げるにはどうすれば……?

 

と。

女の子たちが戻ってきた。

 

ん?

どうしたんだろう?

 

キャ~キャ~言いながら竹鼻を取り囲んだ。

 

そして

あろうことか

中の一人が

僕にスマホを差し出し

「ねぇ、お兄さん、シャッター押してよ!」

と言ってきた。

 

……

……

 

は?

東京ドームの黒いカリスマと言われる

未来の鳥取県知事になる

人類が産んだ最高傑作と呼ばれる

この私に?

竹鼻との写真を?

撮れ、だと?

 

 * 

 

今日の日記はここまでにしておく。

これ以上書き連ねると文章が乱れる。

なので何を書きたいのかはみなさんの想像にお任せしたいと思う。

 

もしも今日

竹鼻優太の顔が曲がっている

もしくは

竹鼻優太の顔が傷だらけになっている

などのことがあってもそれは僕のせいではない。

ただし、これだけは言っておく。

 

僕は「出る杭は打つ。徹底的に」。

 

 

 

では、また。

 

 

 

追伸

追加の『達也汁』、届きましたぜ。