ども、佐々木一太郎役の岡田達也です。

 

 

 

『ゴールデンスランバー』

言わずと知れた伊坂幸太郎さんの代表作。

長編小説なので原作はかなりのボリュームがある。

それを二時間に収めたのだから成井さんもさぞ苦労したことだろう。

 

二時間に収めてあるけど、登場人物は削れない。

だから今回は出演者が17人と、キャラメルボックスにしてはとても多い。

しかも

畑中智行、三浦剛、渡邊安理、小多田直樹

この4人以外は複数の役を演じている。

そうしなければ登場人物が足りないのだ。

 

二役の人、三役の人、四役の人……

みんなみんなそれぞれのアプローチで演じ分けようと努力している。

外見を変える

声質を変える

内面を変化させる

など、それぞれの役者が苦労して頑張っている。

 

そんな中……

変わったアプローチをしているヤツらを見かけた。

 

今回の警察庁背広組チームは

佐々木一太郎役の僕

小鳩沢役の三浦剛

そして、左東広之、近藤利紘の4人。

僕と三浦剛の役は原作にも登場するので名前(役名)がある。

しかし。

左東広之と近藤利紘には無い。

台本には「刑事1」と「刑事2」と記されている。

稽古中はそれでやっていたのだが……

 

役作りを深めたくなったのだろうか?

それとも余裕ができたのだろうか?

「俺たちも名前を付ける!」と言い出した。

 

うん

まぁ、いいよ

役者は気分が大事だったりするし。

名前を持つことで演技が良くなるなら付ければいいさ。

劇中にその名前が出てくることは無いんだから。

ってことは誰に迷惑をかける訳でもないし。

 

 *

 

以下、写真でご紹介しよう。

僕が覚えられないので紙に書いて鏡前に貼っておけと命じたものだ。

 

まさか、こんな名前になるとは想像してなかった。

何を目的として、

いや、そもそも何のためにこの名前を選んだのか?

僕には何もわからない。

 

しかし。

本人たちが気分良くやっているのだからいいのだろう。

 

 *

 

俳優    左東広之

台本上  刑事1

 

 

 *

 

俳優   近藤利紘

台本上  刑事2

 

 

……許してやってください。

……ただのバカなんです。

 

 

 

では、また。