ども、自分の部屋は散らかし放題の岡田達也です。

 

 

 

サンシャイン劇場、仕込み一日目。

 

荷物を搬入したり

セットを建て込んだり

照明を吊ったり

スピーカーを組み立てたり

衣装を洗ったり

小道具を並べたり

ロビーを飾ったり

そんなことをしてるとあっという間に時間が過ぎる。

 

「え?キャラメルボックスの役者って仕込みもやるんですか?」という声を聞く。

意外に思われがちなのだが、キャラメルボックスのメンバーは全員で仕込みに参加する。

小さな劇団なら当たり前のことだけど、劇団の規模が大きくなっていくと役者の仕込みバラシは免除される傾向にある中では珍しいかもしれない。

 

そりゃできることなら

重たいものは運びたくないし、

(腰が痛いし)

ホコリも吸いたくないし、

(劇場って空気も乾燥しててホコリが多いんですよ)

針に糸を通すのも面倒だし

(老眼なだけじゃねーか)

やらないですむならその方が楽チンだ。

 

なんだけど……

この時間があるから身体が空間に馴染む。

これが僕には大事。

 

例えば、プロデュース公演などでは仕込みに参加しない。

なので建ち上がったセットを後で初めて見て、そこに足を踏み入れることになる。

そうすると不思議なくらい緊張するし、慎重になる。

「ごめんなすって、ごめんなすって」とか

「すみません、すみません」とか

「へぇ、隅っこの方、おじゃまします」みたいに妙な態度になってしまう。

(おまえが小心者なだけじゃないのか?)

 

ところが、一から建ち上がっていく様子をずっと見ていると、その緊張感が無くてすむ。

どんなセットなのか

どこに壁があるのか

どこに段差があるのか

どこが危険なのか

どこに立つといいポジション取りができるのか

それが脳に焼き付けられる。

と……

自分の住処(部屋)にいるようにいられる。

 

誤解を恐れずに言えば……

僕は舞台上を「特別な」「神聖な」場所にしたくない。

ただでさえ緊張を強いられる空間だから。

日常ではかかない変な汗をかく場所だから。

だから、なるだけリラックスした状態でそこにいられるようにしておきたいのだ。

 

昨日だけでもずいぶん馴染んだ。

これも仕込みのおかげだ。

白状すると、若い頃は仕込みが嫌いだったりしたのだけど、どんどん好きになっていく。

 

今日も劇場と仲良くしてきます。

 

 *

 

あ!

クリスマスツリーの写真撮り忘れた!

 

畑中智行と今井義博くんと作りました。

神戸とは全く違う雰囲気にしてみましたよ。

是非オーナメントを飾ってやってください。

 

 

 

では、また。