ども、自分では何もやらない岡田達也です。

 

 

 

『ゴールデンスランバー』

稽古が二週目に入った。

 

実は『嵐になるまで待って』に続いて、アクションシーンのアイディア出しをさせてもらっている。

自分は出ていないので、偉そうに座って「あれやってみて」「これやってみて」と言うだけなのだが。

これが、とても楽しい。

それもこれも一色洋平くんの身体能力の高さのおかげだ。

 

洋平くんは『嵐になるまで待って』でも幸吉くんとして殺陣をやってくれたが、あれはあくまでも「一般の人」なので特殊な動きは無かった。

それに引き換え、今回彼が演じるキルオは、原作で「トリッキーな殺人鬼」として描かれている。

身軽に動き回り、アクロバティックにナイフを振る。

『嵐』とは真逆の設定。

 

僕はすでに「身軽」からは程遠い「ただの腰痛持ちのおじさん」で、

(やかましいわ)

アクロバティックにナイフを振った経験もない。

(そのかわりアクロバットな人生を歩んできてるけどな)

 

だから自分では何もできない。

その分、脳内でイメージしてみる。

 

台本に書かれたト書きを読んで

このシーンでやらなければならない決まりごとを理解し

(殴る、蹴る、掴みかかる、撃つ、斬るなどの動き)

次にキルオがやりそうな動きをイメージし

今度は洋平くんが実際にやれそうな動きをイメージする。

で、「こんな動きできるかな?」「例えばこんなこと可能かな?」と本人にたずねてみる。

すると……

「やったことは無いけどイケルと思います!」とか「ちょっと練習してみます」と威勢のよい返事が返ってくる。

そして、本当にアッという間にそれをやってしまうのだ。

恐るべき身体能力の高さを備えている。

 

殺陣師からしてみれば、こんなに心強く、それでいて面白いことはない。

 

まだまだ練習は必要だし、慣れも必要だし、相手役の三浦剛との呼吸も合わせていかなきゃいけないけど、ちゃんと流れるようにできたらかなりカッチョイイと思う。

ぜひアクションシーンも楽しみにしててほしい。

 

 *

 

僕が今の仕事をやめたら洋平を連れてハワイに移住し、忍者ショーをやりながら生計を立てようと思う。

もちろん、僕は見ているだけだが。

 

 

 

では、また。