ども、ベストを目指す岡田達也です。

 

 

昨日、以下の様なことを書いた。

 

僕は『嵐になるまで待って』の初演で5役を演じた。

そのうちの4役は脚本の成井さんから「岡田達也、全滅」との烙印を押された。

つまり、僕は8割の確率で全滅な俳優だ

……と。

(補足しておくが、成井さんの使う「全滅」は心底「全滅」であって、一般の人が使う「全滅」とはレベルが違う。言われた瞬間に「生まれてすみません」とか「今すぐ首をくくります」とか思わざる得ない破壊力がある。そう覚えておいてほしい)

 

それを読んだ近江谷太朗先輩から、ツイッター上で反応があった。

「いやいや、その5役は岡田達也生涯ベストアクトの上位に入ることは間違いないでしょう。」

 

「全滅」と「ベストアクト」

正反対じゃないか……

 

僕は返信した。

「……先輩、それって褒めてもらってるんですか?喜んでいいんですか?信じていいんですか?」

 

返信があった。

「いいんです❗(川平慈英さん風に)」

 

なんで?

なんで川平慈英さん風なんだ?

やっぱりバカにされてるんだろうか……

 

昨日、直接会って確かめてみた。

 

 *

 

「……先輩、本当にあれが僕のベストアクトなんですか?」

 

「うん。少なくとも浜口くん(※1)は良かった!」

 

「ホテルのボーイ(※2)はどうでした?」

 

「あぁ、ボーイも良かったね!」

 

「あれはちょと楽しかったです」

 

「でも、全滅と書かれなかった牧師(※3)も印象に残ってるんだよな」

 

「牧師はセリフがないんですけど……」

 

「この間『嵐になるまで待って』を観に行ったとき福澤アナと飲んだんだけど、そのときにも達也のベストアクトの話になって……」

 

「……なんで僕がいないのにそんな話してるんですか?」

 

「福澤さん的には江川卓(※4)がベストだって言ってたぞ!」

 

「……僕はしゃべっちゃダメな俳優なんですか?」

 

 *

 

僕はそこそこの数の役を演じてきた。

セリフがたくさんある役も、

出ずっぱりの役も、

会社員も、ラガーマンも、弁護士も、教師も、医者も

絵描きも、普通の刑事も、宇宙刑事も、武士も、土方歳三も、坂本竜馬も

童話作家も、アル中も、天才作曲家も、パイロットもやった。

 

……二人にとって、もうちょっと印象に残る役は無かったのだろうか?

 

 *

 

いつまでも1993年や1994年の作品がベストと言われていてはイケナイ。

これからも更新を目指して精進していきたいと思う。

 

 

 

では、また。

 

 

※1『嵐になるまで待って』(初演)のラストシーンに登場する駆け出しの声優。

どういうわけか出っ歯という設定だった。

 

※2『嵐になるまで待って』(初演)の終盤に登場するホテルのボーイ。

いちいちゼスチャーが大きくてウザいという設定だった。

 

※3『嵐になるまで待って』(初演)の高杉の葬儀のシーンで出てくる牧師。

セリフはなく、黒尽くめの格好でただ立っているだけだった。

そういえば初演では高杉は死んでいたのだ。

 

※4『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』の登場するジャイアンツの投手。

ポリープの除去手術の直後だったため、声が出せず、成井さんがしゃべらないでいい役を当て書いてくれた。

野球好きの僕は江川投手のフォームを完コピし、多数の野球ファンに褒められた。

これを観た福澤アナが江川投手に「観たほうがいい!」と勧めてくれて、本当に本人が観に来てくれた。