ども、美味しいハンバーグが食べたい岡田達也です。
今日は演劇人としての切実な悩みを告白したい。
……いや、ひょっとしたらこんなことで悩んでいるのは僕だけなのだろうか?
いやいや、そんなはずはない。
これは演劇に携わる人、全員の悩みだと思う。
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二昔前
知り合いの俳優から届く芝居の案内は、封書だった。
そこに同封されているのはチラシと案内のお手紙。
きめ細やかな人ならばお手紙の最後に直筆で一言添えられていたりした。
僕は物ぐさな人間なのでそんな丁寧なことはできなかったが、そんな案内をもらうのは嬉しかった。
「あぁ、次はこんな舞台に出るんだな」
「頑張ってるんだな」
そんな近況報告のような案内が好きだった。
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一昔前
知り合いの俳優から届く芝居の案内は、メールになった。
最初は一人一人にだった。
そのうち「一斉メールにて失礼します」に変わって送られてくるようになった。
みんながメールソフトを使いこなせるようになってきた証拠だ。
かくいう僕も手紙は出さなかったくせに、メールになったら案内を送るようになった。
ネットの普及で案内が手軽になったぶん、その数がグッと増えた。
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最近
知り合いの俳優から届く芝居の案内は、ラインになった。
便利だ。
簡単だ。
機械音痴の僕でもヒョイヒョイ送れる。
芝居の案内は手軽にできるようになった。
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観てほしいから案内を送る。
観てもらいたいから案内が送られてくる。
ツイッターの相互フォローではないが
「あの人はこの前観に来てくれたから今度は行かなきゃ」とか
「あぁ、最近不義理してるから観なきゃな」とか
そういう状況は必ずやってくる。
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パターン1
そして、演劇というのは、不思議なほど、
必ず、誰かが、どこかで、稽古か本番をやっていて、
被っているのが常だ。
今朝も知り合いの女優さんから元気な案内が来た。
「10月1日から10日まで本番やってます!是非いらしてください!お待ちしてます!」
……こちらは29日から10日まで本番だよ
……ど被りじゃねーか
またお断りのラインしなきゃ。
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パターン2
あぁ、次の芝居の稽古が始まるまで二週間あるな
ここで観られそうな芝居を全部観ておくとするか
そうすると……
二週間で10本観なきゃダメなのか?
え?
ってことは……
ひょえーっ!?
チケット代金だけで5万円になっちまうぞ!
これじゃ「知り合いの芝居を観る破産」じゃねーか!
どれかお断りしなきゃ
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舞台俳優の多くが
「被ってる地獄」
「知り合いの芝居を観る破産」
で悩んでいる。
……はずだ。
これは僕だけじゃないと思うんだけど。
違うのかなぁ?
一般の方ならお中元とかお歳暮とかに置き換えられるのかな?
では、また。