ども、広島に行って優勝セールに参加したい岡田達也です。
昨日の続きらしきお話を。
『嫌われ松子の一生』
主演の二人がWキャストで上演される。
『赤い熱情編』桜井玲香バージョンと
『黒い孤独編』若月佑美バーション
で、二人がまるで違う松子になりそう
というか、現段階でまるで違うので両方をご覧になる方にはその違いを楽しんでほしい……
てなことを書いた。
さて、ここから本題。
そして、多少の問題発言。
これまでにも自分の相手役がダブルキャストというのを何度も経験してきた。
そうすると大抵の演出家はこう言うのだ。
「相手役が違えば、オマエの芝居も変わるはずだ」と。
わかる。
わかる。
理屈で言えばそうだし、そうでなければならない。
それでこそプロの仕事だ。
しかし。
そう言われるたびに僕はいつも心の中で思っていた。
「いえいえ、他の方はともかく、僕の芝居はちっとも変わりません。変えられません。相手役によって芝居が絶妙に変えられる、残念ながらそんな引き出しは持ち合わせていないのです。あしからず」と。
さらには
「ビールを相手にしてるときと日本酒を相手にしてるときでは、つまみの種類を絶妙に変えることは得意ですけどね。なんで芝居は変えられないのですかね?不思議ですね」
とも思ったがさすがに口にしなかった。
これを演出家の前で言ったら僕は演劇界から干されること間違いなしだ。
これだけだと「オマエの芝居が下手なことを告白してるだけじゃねーか」で終わってしまうので、自分の名誉のために言っておくが……
けっして変えたくないと思ってるわけじゃない。
同じ人がやってる芝居でも稽古のたびに違ったりする。
例えば……
言葉が強かったり弱かったり
ちょっと明るかったりすごく明るかったり
セリフが早かったり遅かったり……
それくらいのことは、鈍い僕でもさすがにわかる。
それに対応するだけで精一杯で
相手役が変わることによってこちらの芝居も鮮やかに変化させるほどのことはできない、ということ。
……伝わりにくいかな?
なので、結果、
相手役が変わることを必要以上に意識しないで
目の前の人をちゃんと見て
いつも通りやれることをやる
ってなことしかできないのだけど
自分はそのレベルの役者なんだから背伸びせずにそうしていようと思ってます
というお話。
……さらに伝わりにくいな
*
昨日は振り付けの日。
赤と黒で曲も踊りも違った。
赤松子は艶やかで
黒松子は可愛らしい印象。
ソロパートをもらった二人の言葉の違い。
若月 「練習します!」
桜井 「寝かせます!」
……オマエのダンスはカレーか?
この表現がそのまま二人の芝居の違いに繋がってるのかも。
では、また。