ども、ラタトゥイユとトマト煮込みの違いがイマイチわからない岡田達也です。
なんか、あるじゃないですか。
そういうの。
シャレた料理の名前って覚えにくいですよね。
……僕だけですか?
* * *
『嫌われ松子の一生』
稽古が粛々と進んでいる。
(……昨日は着々とだったな)
今回出演している男優たち
カッコ書きを付けるならこうなる。
オレノグラフィティ(鹿殺し)
吉川純広(元・ペンギンプルペイルパイルズ)
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
なだぎ武(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
堀越涼(花組芝居)
藤田秀世(ナイロン100℃)
まぁ、よくぞあちこちから集めたものだ。
今までに共演経験があるのはオレノくんとなだぎさんの二人だけだったが、今回初めましてのメンバーも魅力的な人ばかりでとても嬉しい。
日常も芝居も。
そして、みんな、稽古を見ている視線が鋭い。
「あぁ、この人たち、芝居が好きなんだろうなぁ」と感じる。
それは良いことだ。
……良いことなんだけど
みんなの視線が鋭すぎて困る。
人には「ジャイアン」と呼ばせている自分だが、本当はとんでもない小心者だ。
そんなはずはない。
そんなはずはないんだけど
「(悪代官風で読んでください)ほほぅ、オマエが岡田達也か。どれほどのお芝居をなされるのかなぁ。ほれほれ、ちょっくらやってみろ」
なんて思われていたらどうしようとか
さらには
「ど~れ、キャラメルボックスの芝居はどんなもんかのぅ?お手並み拝見といこうじゃないか」
など、ひいては劇団の看板まで見透かされていそうで縮み上がる。
大きな声では言えないが……
芝居をやってるときが一番恥ずかしい人間なのだ。
「みんな、こっちを見るんじゃない!あっちを向いててくれ!」とさえ思う。
なんなら「オレの出番のときに限ってはスマをいじってて良いですよ」と言いたい。
もしくは「ラタトゥイユってどんな料理か知ってます?頭に思い描いてみてください」と言いたいくらいだ。
こんな調子だから稽古をするたび「なんでこの職業をやってるんだろう?」と不思議に思う。
だけど。
もう引き返せないほどこの仕事をやってきてしまったから、今さらやめるわけにもいかない。
今この仕事をやめて僕にできるのは、せいぜい「パチンコ屋の店員」か「鳥取県知事」しかないのだから。
仕方がないので「岡田達也」と「演劇集団キャラメルボックス」の看板を背負って稽古場に立つ。
芝居をする。
これはとてもしんどい作業だ。
……ってなことを考えていたんだけど
きっと、みんな同じなんだろうなぁ。
男優に限らず
若月さんも桜井さんも乃木坂46の看板を背負い
演出の葛木さんもクロムモリブデンの名前を抱えて戦ってるんだろうし。
苦しいのは一人じゃないぞ。
たぶん、きっと。
さーて、今日も鋭い視線を浴びてきますか。
では、また。
※『達也汁』振り込みについて
何人かの方から問い合わせがあって知ったのですが……
「ゆうちょ銀行」から「ゆうちょ銀行」への振込の場合、口座番号ではなく「記号・番号」が必要なんだそうです。
勉強不足でスミマセンでした。
ゆうちょ銀行を利用される予定の方は
tatsuyajiru@gmail.com
までご連絡ください。
「記号・番号」をお送りします。