ども、本番前は腹6分目の岡田達也です。




『鍵泥棒のメソッド』以来の新神戸オリエンタル劇場。

あくまでも僕の中で、だけど……

ココの劇場は日本でもトップクラスの素晴らしい劇場だと思う。


舞台と客席の距離感

(キャパ数のわりにとても近く感じられる)


プロセニアムの高さ

(照明がとてもキレイに見えるのです)


客席シートの豪華さ

(いつだって眠れます)


ぜひともその意味を確かめてほしい。

絶対に納得してもらえると思う。


お待ちしていますね!


 * * *


Q 

いつも真摯に回答して下さって読んでいて嬉しくなります。岡田さんの優しさなんだなあと思いながら日々楽しく拝読させて頂いています。

私からも質問させて下さい。
よく聞くのが、開演前はご飯食べない派と食べる派がいらっしゃると聞きます。
岡田さんは開演前お食事はされますか?

変な質問でごめんなさい。

(えん)

A
食べます。
食べないと持たないです。

ただし。
注意していることがいくつかありまして……

・開演の2~3時間前に食事をとってしまう
この時間帯がベストです。
ちょっとお腹がこなれて、舞台で自由に動くためには、これくらいの時間が必要です。

・サバを食べない
塩焼きも味噌煮も大好きなのですが、こいつはセリフをしゃべると「サバの香り」が戻ってくるのです。
想像してみてください。
「安心せい! ミネウチじゃ!」っていうセリフがサバ臭いのは残念ですよね?
まぁ、共演者にもお客さんにもわからないとは思いますが。

・カレーを食べない
サバと同じ理由です。

・キュウリを食べない
好みの問題です。

・フレンチのフルコースを食べない
金銭的な理由です。

・飲酒しない
モラルのお話です。

・他人の弁当を横取りしない
モラルのお話です。

・満腹にしない
これです。
これが必須です。
お腹がいっぱいになってしまうと、脳の神経がみんなお腹に行ってしまい眠くなります。
これは誰もが納得してくれるでしょう。
だから、あくまでも軽めでなければなりません。
だからと言って食事を抜くのは体力的に持ちません。
この塩梅が大切です。

本当に余談ですが……

昔々、『不思議なクリスマスのつくりかた』という芝居の稽古中。
グローブ座にある広い稽古場を借りて稽古していたときでした。
夕食にとてもおいしいお弁当が出ていたのを覚えています。

休憩明けはルーシー(坂口理恵・岡田さつき)とシュレーダー(岡田達也・今井義博)のシーンからでした。
演出の成井さんはフルスロットルで飛ばしてました。
2チームが交互に稽古するのですが、先行はももこちゃんと今井くんでした。

ところが。

何もかもが気に入らなかったようで、1分も演じないうちに「代われ!」と怒号が飛びました。
慌てて坂口さんと僕が演じたのですがやはり1分もしないうちに芝居を止められました。
「何やってんだよ!代われ!」
しっかり怒声を浴びました。
そしてこう言われました。
「ったく!眠たい芝居しやがって!」

怒られながら心の中で思ったものです。
「……食事明けだからですかね?」

今だから書ける話です。
(成井さん、ごめんなさい)

あの日を境に「役者も演出家も満腹になってはイカン!」という価値観が僕の中に芽生えました。

あぁ、すみません。
また、どうでもいい話を書いてしまいました。

 * * *

さて、仕込みに行ってきます。
お弁当にサバの塩焼きがあったら迷わずに選びます。
今日はセリフをしゃべらないので。


では、また。