ども、若さに嫉妬する岡田達也です。



眠気対策にはラムネやチョコ(糖分)が良いんですね。
試してみます。
たくさんのアドバイス、ありがとうございました。

 * * *

気持ちは揺れる。
人間だもの。
揺れて当たり前。

ですよね?

よほど鋼鉄の心臓を持ってるか
達観している人でもないかぎり、
ちょっとしたことで幸せな気持ちになれたり
些細なことで傷ついたり、と
普通に生きてるだけで、泣いたり、笑ったり、怒ったり、落ち込んだり
とにかくいろんな感情が駆け巡りますわな。

もちろん、鈍感な僕でさえ日常はいつでも揺れっぱなしで、
上がったり、下がったり、と忙しい。

それなのに
あぁ、それなのに

芝居で気持ちを揺らすことは殊の外難しいのだ。

 * 

『また逢おうと竜馬は言った』
このお芝居の初演は1992年。
つまり、今から24年も前に上演されている。

僕は、今、48歳。
つまり、今の僕の人生の、ちょうど半分のときなのだ。
そのとき、僕は舞台セットの一部である、船のマスト部分を揺らすのが仕事だった。

当時、演出の高橋いさをさん(劇団ショーマ 作・演出)に
「岡田くん、オカモト(この芝居の主人公。初演は上川隆也先輩が演じていた)の気持ちに寄り添ってマストを揺らしてくれ」
と言われていた。
「そのためには岡田くん自身がオカモトの気持ちになって揺れないと」
とも言われた。
もちろん、その当時は「よーし! それが自分の仕事だ! オカモトの気持ちに近づくんだ!」と、必死で思っていた。
思っては、いた。

が。
初舞台も踏んでいない
そもそも舞台は未経験
演劇のセンスなんて欠片もない
そんな自分に、オカモトの気持ちが理解できていたかというとそんなはずもなく……。

24歳の僕は
寄り添うこともできず、揺れることもできず
もっと厳しい言葉で言えば
寄り添ったつもりになって、揺れたつもりになって
マストを揺らしていた。

そんなことしかできなかった。

 * 

今、稽古場で陳内くんや三津谷くんが
ちゃんと気持ちを揺らして、芝居している姿を見て感心する。
若いのにすばらしい。
彼らがずっと芝居を続けたらどうなるんだろう?と思う。
楽しみなような、羨ましいような。

48歳の自分は未だにわからない。
「芝居をしているときの自分ははたして本当に揺れているのか?」
「揺れていたとしても、日常の自分ほど敏感になれているのか?」
「そもそも揺れることを掴めたのか?」
そんな不安だらけだ。
24年もやってて未だに確かなものがない。
ま、それがお芝居なんでしょうね。

日常みたいにビンビンに揺れたいものだ。

 * * *

さてさて。
本日は朝から俳優教室やってからの稽古です。
前回の授業は北海道に行ってて小多田直樹くんに任せていたので、今日が初顔合わせ。
どんな生徒さんに会えるか、楽しみです。

……若い人たちのエキスを吸ってやろっと。



では、また。



追伸

本日、キャラメルボックスのマザー・テレサこと大森美紀子先輩のお誕生日です。
本人は「28歳」とか言い張ってますが、それぐらいは許してあげましょう。

おめでとうございます!