ども、かにうにばたーさんどかいたくおかきで頭がいっぱいの岡田達也です。



釧路にやってきた。
初めて訪れる街だ。
それだけでワクワクする。
それだけで浮足立つ。
“初めて”っていうのはどうしてこんなにも胸が踊るんだろう?

空港に降り立ってそんなことを考えていたらフト思い出した。
釧路って……
キャラメルボックスの後輩、多田直人の田舎じゃないか。

そうだった、そうだった
美味しいお店の情報も教えてもらったし、釧路に着いたことだけでも知らせておこう
あぁ、我ながらなんて気が効く先輩なんだ

肌が黒い男から肌が白い男へ、ホットラインを送った。
「釧路についたよ」




飛行機の中で演出のきたむらくんと話していた。
「『演劇鑑賞会の方が出迎えてくださるそうだけど、何人くらいいらっしゃるの?」
「宮崎の巨人軍キャンプみたいな感じですかね?」
「ええっ!? そんなわけないよ! 3人くらいじゃない?」
「僕の予想では巨人のキャンプです(笑)」

空港に到着してみると出口の向こうで何やら旗を振っているおばさま……、
いや、お姉さまたちが大勢いらっしゃっるではないか!



巨人軍キャンプを迎える宮崎市民ほどの数ではない。
が、熱烈歓迎の度合いで言えば宮崎を超えている
……気がする。
気温7℃しかない釧路がホットだ。




僕は気を良くして空港前に飾られている像と写真を撮った。



やたらと多い丹頂鶴に囲まれながらバスに乗り込んでスマホを開いた。

……驚いた。
多田直人がとんでもないツィートしてやがる。

「岡田達也氏がただいま我が故郷、釧路に到着した模様です。先ほど、岡田達也氏本人からLINEが届きました。釧路に住む皆様は、色黒の人に声を掛けない、安易に夜の街に繰り出さない、など、充分に警戒してください。」

なんだこれ?

オレが何をしたというのだ?
いや、何をするというのだ?

例えるなら
“ジャイアンがリサイタルを開くから空き地に来いと言っているのと同じくらい迷惑だ”
ということなのか?
そこんところをハッキリさせないと今後の多田との付き合いを変えなければならない。

電話をかけようか?
そう思ったとき、同じく後輩の鍛治本大樹がそのツィートに返信していた。

「警報発令」

……だから、なんなんだ?

オレは大雨か?
それとも大雪か?
それとも暴風波浪か?

先輩を先輩と思わぬつぶやきに頭が痛くなる。
東京に帰ったらウニを殻ごと口に入れてワンパンチ食らわしてやろう。
そんなふうに心が荒れた。
しかし、ホテルに到着し、またもや演劇鑑賞会の方の気遣いに心が休まる。



手作りのガイドブック
羽ばたく鶴の折り紙
くしろよろしく、という冗談のような文句
すばらしい。


多田直人オススメの市場に出掛けた。
「勝手丼」という、ご飯を買って、好きなものを好きなだけチョイスして載せる海鮮丼。
ここで多田のアドバイスが役に立つ。
「調子に乗ると値段がお高くつきます」
最初は勢い余ってガンガンいこうとしたが、やめておいて良かった。
危なく初日で財布を空にするところだった。
先ほどの怒りが少し静まる。




食べ終わって街をフラフラしているとこんなものに出会った。



「毛ガニのUFOキャッチャー」って
……すごいな、釧路。
センスが良いのか悪いのかさっぱりわからんぞ。
鳥取も「白いかのUFOキャッチャー」を作ればいいのに。
それとも思い切って「らくだのUFOキャッチャー」とか?
それだと本当のクレーン車じゃないと無理か……

 * * *

というわけで普通に昨日の一日を紹介してみた。

今日、初日を迎える。
鶏のザンギとガソリンは注入した。
あとはやるだけだ。




釧路のみなさん、お待ちしています。
 



部屋の窓から見える釧路の街と海。



では、また。