ども、鳥取弁マスターこと岡田達也です。



桜が散り始めた。

ここ!
このタイミング!
僕にとっての淋しい時間が始まった。

小学校のとき、土曜日は大好きだったのに、日曜日は苦手だったのと同じ……

どうかゆっくり散ってほしい。

 * * *


こんにちわ!
私は実家が鳥取で県外に嫁いで13年ですが、いまだにたまに鳥取弁がでて、周りが「?」となることがあります。
「~しとんなる」、とか
「でしょー」っていうところを「だらー」とか、ついつい言いそうになります。
岡達さんはもうすっかり東京に染まってしまって、そんな事はないのでしょうか?
(ぴぐっち)


「らくだに乗った王子さま」(久しぶりにこのフレーズ書いたな)
「鳥取観光大使」(任命されていないけど)
「未来の鳥取県知事」(立候補してないし)
「鳥取の恥部」(やかましいわ)
などと呼ばれている男だ。
鳥取弁の使い手……、いや名手と言っても良い。
もしも鳥取弁検定があれば間違いなく4級は合格する自信がある。
(英検の4級ってかなり低い気がするぞ)

しかし。
鳥取で過ごした時間の倍ちかく東京で生活しているので、もう鳥取弁が出ることはない。
オマケに仕事が俳優なので、訛りが直らないと商売にならない。

例えば『水平線の歩き方』というお芝居の冒頭にこんなセリフがある。

「あ、すみません。あなたが寝てるなんて、知らなかったから。でも、ここは僕の部屋ですよね? テーブル、テレビ、ラグビーボール。間違いない。僕の部屋だ。あなた、ここで何をしてるんですか?」

これならば何の問題もない。
スッと芝居に入れる。

しかし、これが鳥取弁になると……

「あっとろしぃ。こらえてごしなれ。あんたが寝とんさるって、知らんかったけなぁ。でも、こんねはうちげだで? テーブル、テレビ、ラグビーボール。間違いあらしぇんぜ。うちげだ。あんた、こげなところでなにしよーんなるだ?」

……いかがだろう?
とても芝居に入りにくい。
舞台の横に翻訳機を置いてもらって同時通訳してもらわなければフラストレーションがたまるレベルだ。

このような事情から僕は共通語と鳥取弁を使い分けてる。
バイリンガルと言っていい。

そうそう
とっても余談だけど……
舞台俳優を志すなら「共通語のイントネーション」の獲得は必須だ。
若い方は肝に銘じておいて欲しい。
それと。
田舎者はその自覚があるから、指摘されたらすぐに
「あ、直さなきゃ!」と素直に思えるのだが、
逆に関東近郊出身の人間は「自分が訛ってるわけない」という自負が強いため
訛りを指摘しても直りにくい人が多い。
どこの生まれだろうが、自分の音は常に疑うクセを身に付けておいたほうが良い。


もしもひぐっちさんとお会いしたときは、思いっきり鳥取弁で語らいましょうね。



では、また。