ども、音響部の岡田達也です。



公演の仕込み・バラシでは搬入や搬出のためのアルバイトさんを必ず雇う。
キャラメルボックスの関西公演では『BE-ING』というイベント運営の会社に委託してバイトさんを派遣してもらう。

で。
ここからやってくる人たちがと~っても良く働く。
思わず「~」を入れたくなるほどよい働きをする。
リーダーの指揮のもと無駄なく動き
仕事が無いときは客席でじっと待機していて、声がかかれば飛んで行く。
しっかりと統率が取れていてとても気持ちがいい。

 * *

キャラメルボックスでは劇団員も仕込みやバラシに参加する。
このクラスの劇団で役者が働くのはかなり珍しい。
けれど、これもキャラメルボックスの大事なカラーとなっている。

今回、一緒に旅している今井くんと僕は音響部として働いていた。
二人が音楽好きであること
昔、僕が『サウンドレコパル』という雑誌を購入していたこと
これらが決め手となって音響部に配属された。
(そんな理由で良いのか?)

 * *

24年ほど前、初めて目の当たりにした『BE-ING』さんの働きぶりに僕と今井くんは驚愕した。
「これだっ! オレたちもこうなるしかない!」
芝居では役に立たない我々が、
この劇団での居場所を作るためには、
スタッフワークを頑張るしかない!!!!!

……そんな、前向きなのか後ろ向きなのかさっぱりわからない理由で、僕たちは「キャラメルボックスの『BI-ING』になろう!」
そんな目標を立てた。

そして『PE-ING』と名乗ることにした。
「ビー」ではなく「ピー」。
もちろんテレビのピー音から取ったものだ。
誰が名付けたわけじゃない。
我々なんぞ“放送できないまがい物である”という自覚からそう名乗ってみた。
(一生かかっても追いつけそうにないな……)

 * *

あれから24年。
当時、『BI-ING』で現場リーダーとして活躍していた三由さんという方が、今や会社の幹部として働いている。
当時、入団したばかりでペーペーだった僕は、今もヒーヒー言いながら働いている。

そんな二人は同い年。
お互いの仕事を刺激にしながら年に何度かは飲んで語っている。
三由さんこそが『PE-ING』の生みの親なのだ。

三宮を出た僕たちは大阪に立ち寄って三由さんと飲んだ。



つづく



オマケ

大阪に行くと必ず食べるうどん。
今回ももちろん食べました。
最近、東京にも何軒かできたみたいです。

『つるまる饂飩』
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27042654/