ども、絵にならない岡田達也です。



ラグビー日本代表、五郎丸選手のルーティンが話題になっている。
僕もラグビーに関してはまったくの素人なので、ワールドカップで初めて彼の存在を知った。
南アフリカ戦での正確無比なキック
そして、その前に行われるあの不思議なポーズ
一発で虜になった。

試合を観ていたとき、僕はてっきりあの動作の意味を
「ゴールポストまでのラインをイメージしているんだろうな」
と思っていた。
例えばプロゴルファーがパットを打つときにパターを使って傾斜を測るように。

だが、そうではないらしい。
キックの精度を上げるために考案された精神統一の儀式だそうだ。
元イングランド代表のジョニー・ウイルキンソン選手のポージングを参考にして、メンタルコーチの荒木さんと一緒に3年かけて作り上げたものらしい。

(1)ボールの感触を確かめながら2回、回してセットする
(2)助走をする時は後ろへ3歩、左へ2歩
(3)右手でボールを押し出す動作をイメージする
(4)下半身の力を抜くイメージを描く
(5)キックの瞬間には全体重を前方へ押し出す

いつでも、どんな状況でも、どこと戦っても
同じ精神状態で、同じキックを蹴るためにこれを繰り返す。
結果、それまでは81%だった成功率が85%まで上がったそうだ。

これだけでシビれる。

例えば。
プロ野球で言えば文句なくイチロー選手のバッターボックスでのルーティン。
あれも文句無しに「絵になる」。

やはり結果が伴っている男たちの儀式には惹かれるものがある。
男たるものああでなければ。

はて?
振り返って自分に何かルーティンはあるだろうか?

開演前はいつも余計な緊張をし、
乾いてもいない喉を潤すために何度もペットボトルの水を飲み
落ち着きなく体をブラブラさせている。

……ダメだ。
実にかっちょ悪い。

僕も芝居の精度を上げるために何か絵になるルーティンを探してみようか。


……その前にセリフを覚えろよ。



では、また。