ども、宗方仁を目指す岡田達也です。



キャラメルボックス新人練習のコーチ
キャラメルボックス俳優教室のコーチ
をやっている。

「オマエに酒の飲み方以外、教えられるものなどあるのか?」
と言われそうだ。

確かに。
自分でもそう思う。

しかし。
お酒を飲み始めて○○年
(かなり問題があるので伏せ字にさせておいください)
パチンコを打ち始めて○○年
(ちょっと問題があるので伏せ字にさせておいください)
芝居を始めて24年
(ここは問題ないので公にしておきます)

自分の人生の中ではお酒とパチンコの次に長続きしている項目だ。

生意気な意見だが
少しくらいは他人様に伝えられるものもたまった気がする。

 * * * * *

僕が指導しているのは「身体の使い方」。
もう少し突っ込んで書くと
「舞台の上で通用する身体の獲得」を目指して体を動かしてもらっている。

舞台に立てばイヤでも緊張する。
緊張は体を硬直させてしまうだけのでできれば避けたい。
しかし
緊張感の無い身体は弛緩した空気しか作れない。
(もちろん芝居の種類によっては別ですよ)

これは、あくまでも僕の理想形だけど
「緊張感があるのに脱力(リラックス)している状態」
で舞台に立ちたいと思っている。

……と、書くのは簡単だけど
実際にそんな身体の獲得方法を人に伝えるとなると、これがもう難しくて嫌になる。

僕は教職免許も持ってないし、塾講師も経験ないし、家庭教師もやったことがない。
せいぜい
お好み焼き屋でバイトし、オカマバーでバイトし、居酒屋でDJをやったくらいだ。

こんな男だから語彙もなければ、方法論も無い。

気がつけば
「何て言えばいいかな? えーっとね……」
「どう言えば伝わるかな? えーっとね……」
「上手く言えないけど。えーっとね……」
こんな言葉のオンパレードだ。

そりゃ教わる方も不安になるだろう。

我ながら思う。
人様に教える前に、教え方の講習を受けるべきではないのか?と。

 * * * * *

と、まぁこんなことを書きながらも
人に何かを伝えるということは、自分自身にとっても大変な勉強になる。
自分の経験値の引き出しを全部開けて、引っ張りだして、見つめ直して、叩いて、砕いて、練り直して……
そんな作業は僕自身にもマイナスにはならない。


人に何かを伝えること。
これについては生涯勉強ですな。



では、また。