ども、笹の葉募集中の岡田達也です。



今では「欲の塊」と評判の私だが
子供の頃は無欲だった。

親におねだりした物と言えば
「靴下は傘のマーク(アーノルドパーマー)が入ったヤツが良い」
というくらいだ。
(十分なおねだりじゃないか?)

しかし。
年に一度。
7月7日のこの日だけは欲深い人間に変身した。

だって!
短冊に書くだけで願いが叶うというではないか!

こんなチャンス、逃すわけにはいかない。
小学6年間、渾身の思いで毎年書いていた。

内容は決まっていた。
それしか書かなかった。
他にも欲しいものもあったような気がするが優先順位はここにあった。

「背が高くなりますように」

……
……

小学校4年生までずっと一番前だったのだ。
「前へならえ!」の号令で、僕にはならう人がいなかった。
5年生になって生徒数の多い小学校に転校したので前から3番目くらいになったが、それでも小さかった。

144cmで小学校を卒業し
中学の3年間で25cm伸びた。
十分に大きくなった。

それは
短冊に書き続けたからなのか
それとも
6年生のときに牛乳嫌いな子と契約して毎日牛乳を2パック飲んでいた効果なのか?

順当に考えれば牛乳だと思うが
ひょっとしたら短冊の力なのだろうか……


だとすれば再び願い事を書きたい。

「お金持ちになりますように」か
「尿酸値が下がりますように」か
「体脂肪率が下がりますように」か
「腰痛が治りますように」か
「一読しただけでセリフが覚えられますように」か

どれを選べば良いんだろう?

……欲深いな、今の自分。



では、また。