ども、若気の至りが山ほどある岡田達也です。
まぁ、勝手な話だ。
薄ぼんやりした記憶で申し訳ないが……
僕が中学二年生のとき、鳥取市の中学校が集まって合同文化祭なるものが行われた。
鳥取市民会館で芝居を観た。
当時の感覚で言えば「観させられた」という方が正解だろう。
西村晃さんが主演の『マタギ』という演目だったと思う。
(後に西村さんが黄門さまになったときはたいそう驚いた)
当時の中学生は忙しい。
まずは何より他校の生徒になめられないのが必須だった。
あらゆる学校が集まっているのだ。
芝居そっちのけで右や左を見渡して臨戦態勢だった。
行儀良く芝居を観る、という行為も優等生ぶってるようで恥ずかしかった。
「興味もないのに無理やり観ている」という気持ちが働いていたのも本当だ。
が。
芝居が始まってみると、これがなかなか面白い。
細かなことは何も覚えていないけど、西村さん演じる熊撃ちの苦労話だったと思う。
何とも沁みる良さがあった。
なんだけど。
「芝居、面白かったな!」の一言が言えない。
「大したことないな」とか
「別に」とか
「芝居とか興味ねーし」などの周りの連中に流されて、自分の感想を押し殺してしまった。
* * * * *
『蜜柑とユウウツ』
すべての旅公演を終えた。
残すは神奈川にある桐蔭学園という学校公演のみ。
このお芝居、ただでさえ高校生には難易度が高いだろう。
それを強制的に観せられるのは辛いかもしれない。
でもね、でもね。
観ておいて損は無い。
……と思うよ。
「どの口が言うんだ?」と思われるかもしれないけど。
それでも今の僕は「芝居も悪くないよ」って言える。
神様、
14歳の僕を叱り飛ばしておくので、どうか若人たちがちゃんとお芝居を観てくれるように計らってくださいませ!
勝手言ってすみません。
では、また。