ども、監督未経験の岡田達也です。



『東京芸術劇場シアターイースト』
という劇場で芝居をしている。

あの野田秀樹さんが芸術監督を務めている劇場。
僕もいつの日かどこかの劇場の監督を務めてみたいと思うが
鳥取県知事の職務に就いてしまったら多忙を極めると思うので兼任は難しいかもしれない。
いっそのこと方向性を変えて福岡ソフトバンクホークスの監……

……話を戻そう。
『ウエルカム・トゥ・パラダイス』という芝居をやって以来二度目となる。
客席数は324席。
小劇場と中劇場の中間くらいのサイズ、と言っていいだろう。

どの席からでも観やすい。
僕なんかは視力が良いので、この劇場なら後方の席からでも役者の表情がバッチリ見える。

以前書いたとおり能登の劇場も素晴らしかった。
が、キャパは700人とちょっと大きめだった。
なのでどうしても舞台と客席に距離感が生まれる。
そして東京に来てグッと縮まった距離で芝居をやっている。

これが、今の作品には、ちょうど良い。

僕は、お芝居には『適正サイズ』というものが存在すると思っている。
その作品の持つ性質によって大きな劇場が良いのか、中劇場が良いのか、もしくは小劇場が良いのか。
相性というか、フィット感というか、とにかくそういう感覚がある。
もちろんすべてのサイズに対応した芝居なんていうのもあるだろうけど、それはごく希だ。

人間だってサイズの小さな服を着れば窮屈だし、ブカブカの物を身に纏えば不格好に見える。
それと同じ。

あくまでも僕個人の感想だけど
『蜜柑とユウウツ』はこの劇場に来てさらに練られた気がする。
きっとちょうど良いサイズの服を手に入れたのだ。
だから客席から見える景色が
(舞台の空間とか、役者の表情とか)
よりクッキリと立ち始めたんだろう。

この感覚を大事に。
さらに着こなして。


柔らかくて温かいお芝居です。
おかげさまでチケットはほぼ完売状態のようですが、当日券はなんとか用意するそうです。
興味があれば是非。



では、また。