ども、青春時代を思い出しむせび泣く岡田達也です。



高校生の時。
付き合っていた彼女に言われた。
「別れましょう」

ええっ!
どした、どした?
こんな突然の展開!
心臓が飛び出るわ!

何の前触れもなく
(別れ話とはそういうものかもしれないが)
喧嘩していたわけでもなく
(仲良かったのですよ)
別れる理由が見つからないぜよ。

あのー、そのー
なんで、なんででっしゃろ?

「……ヤキモチを妬いてくれないから」

ちょっと待って、ちょっと待って!
妬いとる、妬いとる!

「……絶対に妬いてくれない」

おじづけ、おじづけ!
そんなことはないですよ!
ないはずですよ!

あ、
いや、
待てよ……


当時の僕は父親と叔母がやっていた『まるさわ』というファーストフードの店で働いており
そこのアルバイトのお兄さんたちと遊ぶことに夢中になっていた。
僕より1~2歳上のお兄さんたちは、みなスマートで(格好ではなくて生き方が)カッチョ良かった。
僕はいつでもお手本にしていた。
(結局、その時間がその後の人生にも大きく影響したのだけど)

僕にとっての“教則本”であるお兄さんたちが言っていたのだ。
「男がヤキモチ妬くのはかっこ悪いぞ」

そうなのか。
そういうものなのか。
覚えておこう。

あぁ、
思い出した……

そうだった!
妬かないように見せかけていたわさ!

あきまへんか、あきまへんか?
それはただのポーズでおま!
男の嫉妬はみっともない、という兄さん方の教えに沿ったものでんがな!
どうか考え直してみてつかーさい!

「……さよなら」

わー、わー、わー!
あの人は行って行ってしまった!
あの人は行って行ってしまった!
もう帰らない……

 * * * * *

朝っぱらから恥ずかしい青春の1ページを切り売りしてしまった。
それもこれも『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』の東京公演が始まるからだ。

え?
この話とお芝居と何か関係あるのかって?
それは観てのお楽しみで。


是非ともサンシャイン劇場にお越しください。
お待ちしています。



では、また。



キャラメルボックス30th vol.2
『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』
http://www.caramelbox.com/stage/30th-2/tokyo.html