ども、鳥取の千葉真一を目指す岡田達也です。



キャラメルボックスには『俳優教室』なるものが存在する。
プロの俳優を目指す人たちの養成所的なもの。
2年ほどお休みしていたが、今年から再び講師としてアクションの時間を担当している。

自分で言うのもなんだが……
「講師」って柄ではない。
そもそも、僕に教えられることなど何もない。
少なくとも僕が生徒なら岡田達也にだけは教わりたくない、と思う。

ま、強いて教わっても良いかなと思えるのは
「上手な世渡りと見せかけて必ず罰が当たる生き方」とか
「失敗しないハシゴ酒を楽しむためのお店の探し方」とか
「目上の人もいるのでがっつりトップは取れない麻雀を打ってるときにスッと2着に収まる方法」とか
「鳥取県知事に上り詰める道」とか
そういう、どうでもいい、
けれど実践できれば幸せな人がちょっと増えそうなことなら教えられそうだが。

話が逸れた。

アクションだ。
残念ながら僕はブルース・リーでもジャッキー・チェンでもない。
だからスゴ技を教えることなどできない。
あくまでも
「アクションのベーシックな動きを通して、舞台に立てる身体の獲得」
を目指している。

これが難しい。

演出家によっては
「リラックスした状態で舞台に立て!」
という人がいる。
それには全く賛成だ。
ガッチガチの体では話にならない。
僕もそう思ってきた。

けれど、最近、反対のことも思うようになってきたのだ。
「ある程度の緊張状態をキープして舞台に立つ」ということ。

鍛えられた俳優さんは
(アクションという意味ではなく、俳優の道で)
みんな一応に“体軸”がある。
これが一目瞭然で、舞台を観に行くとすぐにわかる。
軸を獲得している俳優と、そうでない俳優と。
当然、お金が取れる俳優は軸を持っている。

もちろん完全にリラックスした状態で体軸を保つのはモアベターだけど、
それはかなり高度なことで、
最初から目指すには難しいのではないかと考えるようになってきた。
ならば
意識的に緊張状態をキープして体軸を作る、というのも有りなのでは?
という方法論。


「……おめー、さっきから何訳の分からんことを書いてるんだ?」と思った方、ごめんなさい。

今から授業なのですよ。
いやいや、これでもダメ講師なりにいろいろ考えているのですよ。
朝から「金の取れる俳優」を育てることを考えてたらこんな内容になっちゃっいました。

さて、偉そうにしてきます。
なんせ講師ですから。



では、また。