ども、プロンプター経験有りの岡田達也です。
『世襲戦隊カゾクマン』でご一緒した西山水木さんが、プロンプターとして『蜜柑とユウウツ』に参加している。
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「プロンプター」
プロンプターとは、舞台演劇において、出演者が台詞や立ち位置、所作を失念した場合に合図を送る(プロンプトを行う)ことを役割とする舞台要員(スタッフ)のこと。
(ウィキペディアより)
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ちょっと聞いてやってくださいよ、みなさん!
台本というのは実に厄介なやつなんですよ!
家でね、一生懸命読むでしょ。
繰り返し読むんですよ。
飽きるほど読み込むんですよ。
そりゃね、仕事ですから頑張りますよ。
でね、覚えたつもりになるんですよ。
いや「つもり」じゃなくて、実際に覚えてるんですよ。
少なくとも家では「セリフが出てくる状態」にはなるんですよ。
ところがね
稽古場で、立って、台本を手放して、芝居するでしょ?
したらね、あーら不思議!
じぇんじぇん、覚えたはずのセリフが、出てこないんですよ!
いやいや、ウソじゃないっすよ!
昨夜は家で完璧にしゃべれたっすよ。
ついでに言えば芝居も完璧だったんすよ。
それなのに稽古場だとセリフもヨレヨレ、芝居もフラフラになるんですわ!
くーっ!
昨夜の自分は何だったんだ?
みたいなことになるんですよ。
……って、演劇関係者のみなさんなら理解してもらえると思うのだけど。
で。
このような人のために、プロンプターがいる。
役者がセリフを忘れたと思ったら、正しいセリフをスッと教えてあげる。
ただし。
ずっと台本を見ているだけではプロンプターはできない。
役者の顔と台本を、交互に、瞬時に、切り替えながら見る必要がある。
そうでなければ「役者が忘れたのか」「役者の間」なのか判断できないから。
これが……
これが、実に大変なのだ。
つづく