ども、黄金をつかみ損ねた岡田達也です。
やたらと高速の渋滞情報やJRの混雑具合が流れるなぁ、と思ったらGWだったらしい。
……やられた。
また今年も黄金を感じることなく終わってしまった。
ハワイにも行かずラスベガスにも行かず
海外じゃなくても日光とか箱根とか
行きたいところはいっぱいあったのに。
今年のGWは
『スーパーエンタープライズ』の本番で吉祥寺に通い
終わった翌日から『蜜柑とユウウツ』の稽古が始まり……
芝居まみれで終わったしまった。
ま、こうやって芝居に囲まれて過ごせるというのは有り難いことだ。
念を押しておくが。
お金が無いからどこにも行かなかったのではない。
芝居があったからどこにも行かなかったのだ。
……ってことにしておいてください。
* * * * *
現在みんなでテキストレジをやっている、という話を昨日書いた。
より良く
よりわかりやすく
より面白くするために
読み合わせをして
セリフのカット
セリフの移植
言葉遣いの変更
これらをひたすら検討する。
みんな「面白くしたい」という思いは同じだ。
だけど「何が面白いと感じるのか?」には個人差がある。
例えば……
僕などは「わかりやすさを優先する」典型的なタイプだ。
お客さんを置いていきたくない一心で
ついつい「わかりやすくわかりやすく」と考えてしまう。
だから脚本も芝居も、そのように持って行ってしまうクセがある。
それは悪いことだとは思わないけど
あまりに説明過多だとお客さんが想像する余地が無くなってしまう。
今回のテキレジでもある部分の指摘をした。
それは「わかりやすさ」を求めてのことだった。
しかし。
演出のマキノさんはしばらく考え込んだ後、こう言った。
「……うーん。気持ちはわかるけど、ここはいじらないでおこうか」
そして
「ほら、演劇は論文じゃないんだからさ。理路整然としていれば良いってもんじゃないじゃん!」
と言って豪快に笑った。
あぁ、確かに。
おっしゃるとおりです。
さらに
「演劇のセリフは出したそばから消えていくだろ?それが良いんだよ。消えちゃえばこっちの勝ちなんだから(笑)」
なんて強引な考え方なんだ。
僕もつられて笑ってしまった。
でもそうなんだよな。
演劇は「その瞬間」の面白さもそうだが
同じくらい「余韻」を楽しむものだと思う。
ちょっと伝わりにくい話だったかもしれないけど、今やっている作業はこんなことですよ。
なーんてお話。
もちろん今日もみんなで考えてきます。
……それにしても木野花さんの読解力は恐ろしく高い。
僕もあんなふうに脚本を読み取ってみたいものだ。
では、また。