ども、着替えが忙しいのかツッコミが忙しいのか判らなくなっている岡田達也です。



「早替え」
読んで字の如く「早く着替えること」だ。

例えば1分間の間にスーツからスーツに着替える、なんて恐ろしいこともある。
例えば3分間の間に着物から着物に着替える、なんて恐ろしいこともある。
そんな無茶も、衣裳部さんにいろんな細工をしてもらい、着替えのアシスタントを付けてもらい、劇団員総動員でなんとかやり繰りする。

とにかく
みんなの協力が無ければ不可能なのだ。

 * * * * *

今回、僕は劇中で一回だけハケる。
そこで着替えなければならない。

「おや?岡田達也の衣裳ってずっと同じだったような……」と思った方、正しい。
汗をかきすぎてシャツの色が変わってしまうため、着替えを義務付けられたのだ。

時間は4分ある。
だからテキパキと急いで着替えれば問題はない。
「トラブルがなければ」誰の手も借りずに一人で着替えられる。
……のだが。

『パスファインダー』が先攻の日は、本番中に『クロノス』のメンバーが劇場にやってくる。
僕が着替える時間には全員揃っている。
……揃ってしまっている。

一番の問題は
僕が早替えしていることに気付いた小多田直樹と鍛治本大樹だ。

表向きは手伝ってくれようとしている。
「たつやさん、脱いで!脱いで!」とか
「たつやさん、何しましょう?何しましょう?」など。

しかし。
次に着るはずのアンダーシャツを小多田が着込んでいたり
次に着るはずのサファリシャツを鍛治本が着込んでいたりする。
「なんでおまえらが着てるんだよ!」とつっこまなければならない。

「アンダーを取ってくれ!」と言うと
「あんだって?」というお決まりの返しがくる。
「オマエは志村けんか!」とつっこまなければならない。

「このシャツを(洗濯)ネットに入れてくれ!」と言うと
「押すなよ、押すなよ!」と上島竜平ちゃんのモノマネを始める。
「それは熱湯だよ!」とつっこまなければならない。

……忙しい。
とても忙しい。

もう一度書く。
僕はここしかはけない。
さっさと着替えを済ませて、水分補給して、一秒でも長く体を休ませてやりたい。
なのに「トラブルだらけ」の状態だ。

くり返す。
早替えとは、みんなの協力が無ければ不可能なのだ。

その意味を
小多田も鍛治本も、
そしてそれをニヤニヤして見ている畑中と左東と多田にも是非理解してほしい。


残りのステージ、心おきなく芝居に集中したい。
……と思っている。



では、また。