ども、スピードスターを目指す岡田達也です。
昨日の稽古で前半部分のランスルーをした。
「ランスルー」
本番同様につなげて行う作業だ。
『パスファインダー』の場合、全部で12シーンある。
だから昨日は6シーンつなげてやってみた。
そして今
か、身体中が痛い……
こ、声もガラガラだ……
力入りすぎだろ、自分。
* * * * *
ちょいとわかりにくい表現かもしれないが
ランスルーを行うと
「つながる部分」と「つながらない部分」が見つかる。
この「つながる」というのは
「心理的な流れ」や「感情解釈」のことを指す。
例えば
「あぁ、この相手役に対してこんなことを感じるんだ!」というような発見
「あれ? さっきのシーンでこう思っていたのに、このシーンでは逆になるってことは、どこかに無理があるな」というような発見
また感情面だけではなく
「おいおい、このシーンの次がパフォーマンスかよ。体力的にキツイポイントだな」とか
「あの小道具は誰かがどこかではけなきゃダメだ!」といった
体力的、物理的な問題も浮き彫りになる。
だからとても重要な作業だ。
で。
昨日、僕は勝手に一つの課題を持ってやってみた。
それは非常に単純なことなのだが
「早くしゃべる」
ということ。
なるだけ、
できるだけ、
ちょっと体に負荷がかかるくらい、
早く、早く、しゃべってみた。
正直言って、芝居としては成立していない部分もあったと思う。
そこはこれから緩めていく。
だけど、今は、目一杯ネジを巻いて「早くしゃべる感覚」を体に覚えさせておかなければならない。
この先、間違いなく芝居は伸びていく。
とくに今回の僕のようにセリフが多い場合、気をつけなければ
「気持ちを感じてセリフをしゃべるのにこれだけ時間がかかるんだから仕方ない」
と自分を許すようになっていく可能性が高い。
キャラメルボックスの芝居の場合、それはダメだ。
ほんの少し、ほんの少しで良いから、お客さんの思考より先んじる必要がある。
(全てのセリフ、というわけではないけど)
そんなこんなで昨日は勝手に自分でテストしてみた。
結果は……
まぁ、それは本番のお楽しみということにしていただいて。
でも、まだこのおじさんエンジンは錆び付いていないと見た。
今度は緩めるところをしっかり見極めて。
徐々に緩急を付けていこう。
では、また。