ども、バストアップしたい岡田達也です。



石川寛美先輩(通称・師匠)と飲んだ。

そうそう。
ちゃんとご報告していなかったが、
石川さんが主催している絵本演劇ユニット『BOO WHO WOOL(ブーフーウール)』の次回公演にちょっとだけかかわらせてもらうことになった。
その打ち合わせをするために飲んだのだ。

で、ここが大切なポイントなのだが。
師匠の都合で1時間ちょっとしか時間が取れないと言う。

だから僕は「喫茶店でお茶でも飲みながら打ち合わせしましょうか?」と言った。
短いとは言わないが、1時間なんてあっという間に経過してしまう。
お酒を飲んで話が脱線してしまうと時間が足りなくなるのは世の常だ。

しかし。
彼女は譲らなかった。
「一杯だけ! ねぇ、一杯だけ!」

繰り返しておく。
僕は喫茶店に行きたかった。
真摯に、ノンアルコールで、背筋を伸ばして、
なんなら椅子の上に正座して、師匠と話し合いたかった。

だが。
「先輩が黒と言ったら白い物でも黒」という
昭和の教育で育った人間である僕に断れるはずもない。
仕方なく、近くで飲めるお店を探して走った。
(この時点で夕方の4時過ぎである。開いているお店の方が少ない)


無事に安いお店を見つけて、打ち合わせもお酒も順調に進んでいた。
と、師匠がメニューを見て「なんだこれ?」と言いながら笑っている。
何がそんなに可笑しいのだろう?
見せてもらった。



ほほぅ。
『ブランデーのジンジャー割り』か……。
ちょっと甘そうな気もするけど、アイディアとしては悪くはないかな。
しかもアルコールの量によってカップの名称が違っている。
おもしろい。
話のネタに注文してみることになった。

「ブラジャーのAカップとBカップをください」

間違いなく人生で初めての発語だ。
かなり恥ずかしかったが、勇気を出して注文した。
先輩に注文させるわけにはいかないし。
それなのに。
師匠はそんな僕を見ながらクスクスと笑っている。

くっそぅ。
頼むんじゃなかった。

しかし。
結局3杯おかわりしてしまった。
あくまでもアルコールで脳みその回転数を上げたかったためだ。
決して「ブラジャー」と言いたかったのではない。

おかげで打ち合わせも順調に進んだ。
それもこれもブラジャーのおかげである。

心残りは。
Cカップにしておけば良かったかな……。



では、また。