ども、愛車は黒の岡田達也です。



一昨日は雨だったが、昨日は晴天。
前日の湿り気が足されて、なかなか気持ち良い冬の空気だ。
よし、今日は久しぶりに愛車で稽古場に向かうことにしよう。

この日記の長い読者の方はご存じだろうが今一度書いておこう。

僕の愛車はトヨタでもレクサスでもない。
ましてやポルシェでもカウンタックでもない。
かといってスズキでもヤマハでもない。

黒い自転車だ。

「岡田達也、車の一台も持ってないのか?とすると、あいつの年俸3億円説は嘘じゃないのか?」
そんな言葉が聞こえてきそうだ。

何とでも言うが良い。
東京の街中に車など必要ない。
渋滞もなければ、路地裏だって行ける。
逆にチャリ移動の方が早かったりすることだってある。

……ほーら。
僕が車を購入しない理由がわかるでしょ。


話を戻そう。

“負け惜しみの塊で走る愛車”にまたがって稽古場に向かった。

「ん?」
またがったときにお尻に違和感を感じた。
感じてはいた。
だが、まぁ、そんなに長時間乗るわけではない。
行ってしまえ。

「あれ?こいつは――」
3分ほど走ったところで確信した。

お、お尻がっ!
ぬ、濡れ始めているではないか!
つ、つめてー!

僕の愛車は車庫に入れていない。
一昨日の雨でサドルが水を吸っていやがったのか。
しかし、今から押して歩くのも中途半端だ。
あと数分、押し切ってしまえ。


稽古場に到着した僕のお尻はぐっしょりだった。
46歳の男のお尻がサルの尻のようになっている。
しかし、製作部や後輩たちに気付かれるわけにはいかない。
カバンでお尻を隠しながら歩いた。
これは、なかなか恥ずかしかった。


……雨を吸わないサドルを買った方が良いのだろうか?
それとも車を買った方が良いのだろうか?



では、また。