ども、年の瀬を迎えた岡田達也です。



年末ってだけではなく
よく考えてみたらいつだって瀬戸際の人生だな……。

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今年もたくさんの舞台に出演することができました。

まず、何よりも、そのことに安堵し、感謝しています。

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世の中に演劇をやりたい人はたくさんいると思われます。
ですが「芝居がやりたい!」と叫んだところで
必ずその機会が与えられるわけではありません。

ありがたいことに、僕は、芝居で、身を立てています。
つまり舞台に立つ機会を与えられているのです。

くり返して言いますが、これは本当にありがたいことです。

正直“演劇に興味はないけどこの世界に飛び込んだ自分”が、今の状況にあるのは申し訳ない気がしていました。
せめて「芝居が大好きだ!」と言えるとか
「演じることに生き甲斐を感じます!」とか
せめて「目立つのが好きです!」でもかまわないから、それくらいのハートがないと。
そうでなければ芝居をやる資格が無さそうな気がして。

ほら。
これでは完全に腰が引けています。

だから
少しずつ、お芝居を好きになろうと、頑張ってきました。

……なんて格好いいことを書いておいてなんですが。
残念ながら今でも「演劇が好きか?」と問われると「大好きです!」と答える自信はありません。

だけど、少なくとも「演じる」という作業は好きになってきました。
少しずつ少しずつ「舞台に立つ自分」を許せるようになってきました。

これは自分にとって大きな大きな変化です。

言い換えれば
嘘が嘘で無くなってきた、ということなんですけどね。


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今年、この心境の変化が、それを認めてやれたことが、自分にとって一番大きなものだったかもしれません。

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あと何年芝居が続けられるかわかりません。
できることなら生涯現役でいたいとは思います。
が、それにはいろんな条件や偶然が必要ですし。

とにかく。
来年も芝居をやっていられる身であり続けられるように頑張りたいな、と思っています。


みなさんにとって必要な存在となれるように。



では、よいお年をお迎えください。



追伸

田中真弓さんのブログ
『浜田山町内会』
http://hamayoshi.exblog.jp/20611803/

『世襲戦隊カゾクマン』の打ち上げの続きが書かれています。
お恥ずかしや。