ども、男前豆腐が好きな岡田達也です。



(完全にネタバレ含みます。お嫌な方はご注意ください)

赤坂REDシアターでの面会は客席で行われる。
通常、楽屋口近辺に面会希望者の人を募ってそこで出演者と会う、というのが多いが
楽屋が小さいのでお客さんを中に入れることができないのだ。
そこでREDシアターは客席で知り合いの役者が出てくるのを待つ。

つまり。
役者それぞれの知り合いがみんなまとめて客席にいるため、かなりの人数になる。
こちらはその中から自分の知り合いを捜さなければならない。

友達やら後輩やら先輩やらの姿を見つけてそこに進もうとすると、知らない人から声をかけられる。

「よっ!男前!」

……
……

そうなのだ。
今回の僕の役は
『地球防衛軍 日本支部 司令官補佐 柴原謙人』
というのが表向きで、その正体は
『悪の女王ミドラーに仕える 怪人 男前男』
という設定になっている。

だから、まぁ、仕方がないと言えば仕方がない。
良かれと思って声をかけてくれているのだろう。

だが。
多すぎる。
一人や二人じゃない。
自分の知り合いに辿り着くまでに
「あっ!男前男だ(クスクス)」
「ほらほら!男前だよ(ニヤニヤ)」
と後ろ指を刺されるのだ。

恥ずかしい。
とても恥ずかしい。

人生で「男前」などと声をかけられたことが一度もないので不慣れなこともあるが、どう返答して良いのかがわからない。

「あれは役ですから」
「僕自信は男前ではないんで」
「ありがとうございます」
「本物の男前になれるように精進します」
いろんな返答を試みてみたが、どうもしっくりこない。
いっそのこと
「ほーら、男前でしょ?」
と開き直ることも考えたが、さすがに勇気がない。

結果、中途半端な笑顔を浮かべ、ヘラヘラと頭を下げながらやり過ごす、というなんとも男前から懸け離れた態度しかとれない。

しかし。
その男前と呼ばれ続けた日々も今日で終わる。
ちょっとホッとしている自分と、明日から呼ばれなくなると寂しくなるかも、と心配している自分がいる。

すごい役を当て書いてもらったものだ。


来年は本物の男前を目指してがんばろう。



では、また。



追伸

男前豆腐、うまいっすよね。