ども、魚沼の米にしびれた岡田達也です。



小劇場界の大女優、西山水木さんと新潟県小出に前乗りした。
目的は「美味しい魚沼の米」を食べること。
恥ずかしながら小出という街も知らなかったし
そこが魚沼の近くだということも初めて知った。

日のあるうちに着いて正解だった。
横殴りの雪が降り続く豪雪地帯で、あっという間に日が落ちる。
夕方5時の時点で辺りは真っ暗になっていた。
雰囲気としては軽く10時を過ぎている。

何軒かのお店をピックアップして、最後は自分の嗅覚だけを頼りに『清水家』という寿司屋に向かった。

清水家
http://tabelog.com/niigata/A1504/A150401/15004364/

これがまぁ驚くほど美味しく
大将の陽気な人柄と、仕事の早さと見事さに感服した。
そして「しゃりがつまみになる」と言っても過言ではないほどの美味さ。
あまりの米の美味しさに興奮気味に大将にそのことを伝えると……
隣で飲んでいた男性が話しかけてきた。
年は僕よりも10歳ほど上だろうか?

「……魚沼の米はね、美味しいんですよ」

な、なんだ、いきなり!

「そもそも魚沼の米が有名になったのはね……」

か、語り始めたよ!
しかも驚くほど豊富な知識ではないか!
付け焼き刃なんかじゃない!
こ、この人はほんまもんや!
そして最後の自己紹介で納得した。

「私、JA魚沼の職員で、米の販売を担当しています」

の、農協の方だったのか!
米のプロフェッショナルではないか!

我々が芝居のために小出に来たことを伝えると、観に行くと約束してくれた。
そして、
「では、明日、米をお持ちします。持って帰ってくださいね」

い、いやいや!
そんなお気遣いいただかなくても大丈夫です。
観に来てくださるだけで十分です。

と、男性の隣で飲んでいた奥さまが
「白菜と大根と人参もお持ちしますね」

い、いやいや!
本当にお気持ちだけで十分です。

すっかり意気投合し、しまいには
「大将、私からお二人に緑川の四号瓶を」
と、日本酒をご馳走になってしまった。
すでに二人で一升を飲みきっていたが、せっかくのご厚意なのでありがたく飲みほした。

そしてお店にサインを残したところ、大将から鶴齢の四号瓶が差し入れされた。
……
……
ありがたや、ありがたや。

僕と水木さんが小出(魚沼)のファンになったのは言うまでもない。
もしも終演後にお米が届いたら、僕はそのままこの土地に居着いてしまうおそれがある。


ホテルの窓から見える小出駅。
今も雪が降り続いている。
劇場にお越しのみなさん、お気をつけて。





では、また。