ども、彫りもの未経験の岡田達也です。



何も予定がなかった昨日、真っ昼間から銭湯に出かけた。

* * * * *

『駆けぬける風のように』
軽やかに、颯爽と、そよ風のように演じていたつもりだった。

しかし……。
観に来てくれたキャラメルボックスで音響オペを担当している女の子が終演後に言った。
「達也さん、やばいですって!立ち上がるとき「よいしょ」って声が聞こえてきそうです!もっと若々しく動かないと!バレますよ」

何という痛烈なお言葉。
何という無慈悲な感想。
例えそれが事実だとしても、もう少し柔らかく伝えられないものか?
これだからダメ出しというのは難しい。

そうだ。
銭湯だ。
ゆっくりと広い湯船に浸かって疲労回復しよう。
そして若々しい姿で大阪に向かうのだ。
(その考えそのものが若さに欠けてる気もするが)

* * * * * 

その銭湯は昼間から営業しており、かなり広い。
オマケに入浴料プラス50円でバスタオル・フェイスタオル・ナイロンタオルの3点セットを貸し出してくれて、シャンプーやボディソープは備え付け、という銭湯の鑑と言って良いお店だ。
だからいつだって賑わっている。

昨日も超満員だった。
基本的には年齢層が高めの方が多いのだが、もう一つ、特徴がある。

もんもんしょってる方が多いのだ。

若い人は「タトゥー」とか言うそうだが、僕の年代はそんな洒落た呼び方はしない。
少なくとも銭湯に来る人たちは和柄の彫りものなので「入れ墨」もしくは「もんもん」なのだ。

昨日は3名様、いらっしゃった。

一人は背中に「虎」を飼っており
一人は胸から肩にかけて「牡丹」が咲き乱れ
一人は背中に「毘沙門天」を背負って立っておられる。

……す、すげぇ迫力。
それはそれは、立派なものだった。

そして。
その背中を見ながら二つのことを思い出した。

のだけど、ちょっと長くなるので続きはまた明日。



では、また。