ども、柔肌に憧れる岡田達也です。



昨日、銭湯に行った。

銭湯には人それぞれの楽しみ方がある。
どのように湯船に浸かろうが、
体をどこから洗い始めようが、
それは人それぞれであって他人に迷惑を掛けなければ何だって良い。
(くれぐれも湯船にタオルを入れてはなりませぬぞ)

僕の隣におじいさんが座った。
まずはそのおじいさんの登場に驚かされた。
銭湯に備え付けの洗面器ではなく、マイ洗面器を持参している。
しかもそれが「金だらい」なのだ。
(あのコントで上から落ちてくるやつ)
今の時代に金だらいか……
無言の気合いを感じる。
このおじいさん、ただ者じゃないな。
そう思って、チラッと金だらいの中を見た。
スーパーの買い物袋にいろんな銭湯グッズが詰め込まれているようだ。
おじいさんはおもむろに中の物を撮りだし、鏡の前に並べ始めた。

シャンプー、リンス、石けん、ヒゲ剃り、シェービングクリーム、タオル……
ここまではわかる。

次に
真っ赤な紐(親指くらいの太さ)が出てきた。
「ひも?一体何のために?」
細くて長い赤い紐を横目に僕がその用途を想像していると……

タワシが出てきた。
「え?タワシ?一体何のために?」
いたってノーマルな亀の子たわしを横目に僕がその用途を想像していると……

マックスの驚きだった。
僕の口は間違いなく開いた。
なんと
「お酢」が出てきたのだ。
しかも『ミツカン』のお酢だ。
「ええっ!!!!! お、お酢?????」

いや、まぁ、確かに美肌効果があるとかダイエット効果があるって聞いたことはありますよ。
でもね、それはきっとお酢を飲むんだよね?
僕はやったこと無いけどそういう使い方で間違いないよね?
“お酢を体に浴びる”とか“湯船に酢を混ぜる”じゃないよね?

僕は湯船に浸かり、おじいさんの動向に注目した。
赤い紐、タワシ、お酢……
これらをどのように使うのかを確かめたくて。

結果から言うと
残念ながらお酢の利用は確認できなかった。
しかし赤い紐とタワシは見た。
しっかりと見た。
十分にインパクトがあった。

おじいさん、まずは赤い紐で、背中を、ゴシゴシと洗い始めた。
次に、タワシで、体の前面を、ワシワシと洗い始めた。

す、すげぇ!
すげぇよ、おじいさん!
あなたの体は鋼でできているのか?

とてもじゃないが僕にはマネできない。
それとも本物の武士になれればタワシで体を洗えるのだろうか?


それにしてもお酢が気になる……



では、また。