ども、タイミングが掴めない岡田達也です。



我が家から稽古場まで距離にして6km。

……ということは
徒歩で行けば1時間20分くらいか。
それくらいなら、セリフをブツブツ言いながら歩いていけばちょうど良い散歩になる。
健康にも良い。
ひょっとすると脇腹に溜まってる贅肉も削れるかもしれない。
しかし。
稽古場を出たら一刻も早く行き付けのお店で飲みたい。
マッハで飲み屋にたどり着きたい。
アルコールで身を清めなければ息絶えてしまうだろう。
となると時間がかかる徒歩は避けたい。

車で行けば15分くらいか。
通勤圏としては非常に近いし便利だ。
是非ともそうしたい。
しかし残念ながら稽古場の近辺に駐車場が無い。
ついでに言えば僕は車を持っていない。
念を押しておく。
ついでに言えば僕は車を持っていない。
……勘違いしないでほしい。
「僕が車を持っていないからマイカー通勤しない」のではなく
あくまでも「稽古場の近辺に駐車場がない」から車を使っていないだけだ。
稽古場の近辺に駐車場さえあれば、明日にでもフェラーリを買うつもりだ。

自家用ヘリで行けば5分くらいか。
早い。
悪くない。
しかし残念ながら稽古場のビルの屋上にヘリポートがない。
ついでに言えば僕の家にもヘリポートがない。
そのついでに言えば僕はヘリコプターを持っていない。
……勘違いしないでほしい。
「僕がヘリを持っていないからヘリ通勤しない」のではなく
あくまでも「稽古場の屋上にヘリポートがない」からヘリを使ってないだけだ。
稽古場の屋上にヘリポートさえあれば、明日にでもヘリのカタログを取り寄せるつもりだ。

自家用ジェットで行けば1分くらいか。
……以下省略。
(各自で勝手に天丼しておいてください)

このように、いろんな可能性を検討した結果、
現在は「晴れたら自転車」「雨ならバス」で通っている。
どちらの手段でも30分くらい。
ちょうど良い。

* * * * *

最近は雨の日が多くバスを使う割合が高い。
みなさんご存じだろうが、バスは「自分が降りたい停留所がアナウンスされたらボタンを押して」知らせる。

この「ボタンを押す」という行為が意外に難しい。

よくあるのが。
自分が押そうとしているのにタッチの差で押される。
これが、こう、なんというか、ちょっと、モヤモヤする。
押そうとしていた手の行き場に困る。
しかも、ちょっとだけだけど、負けた気になる。

昔やってしまったのが。
ボタン押しを完全に人任せにしていた。
誰かが押してくれるだろう。
そう思って頭の中でセリフを返していた。
すると……
「あっ」と声を上げたときには遅かった。
自分が降りたいバス停を通過していった。

このような経験から僕はバスで通勤するとき妙な緊張を覚える。
降りたいバス停が近づくと、心の準備を始め、ボタンの押し忘れに注意し、誰にも負けないように早く押せる準備をする。
かといってフライングはみっともない。
ドンピシャのタイミングを狙うのだ。
このようにバスに乗るのは一苦労だ。


……我ながら面倒くさい人間だと思う。

やはり早いところ自家用ジェットで通えるようにしよう。



では、また。



オマケ

とは言え、これでも以前に比べればバスを利用するようになった。
現金払いの時代は本当に苦痛だった。
お金を払うときにマゴマゴしてしまうのがイヤだったから。
最悪なのは小銭が無くて千円札を入れて、しかもその千円札が「ウィーン」って戻ってきてしまうときで、
後ろの人に「すみません、すみません」と頭を下げながらもう一度千円札を突っ込むという悲しい状態なったものだ。
ICカードで乗れるようになって本当に良かった。