ども、焦って目が覚めた岡田達也です。
夢を見た。
冗談のような夢だった。
ちょっとした悪夢だった。
どうして夢なんかにもてあそばれるのだろう?
そうして夢なんかでドキドキさせられるのだろう?
幸せに眠っていたいのに……
* * * * *
『TRUTH』というお芝居をやっていた。
それが初演なのか再演なのかわからない。
でも、僕は緑色の着物を着ていた。
だから弦次郎役であることは間違いない。
上川隆也先輩演じる鏡吾が僕のことを呼びかけた。
「おい、弦之助!」
おおっ!
せ、先輩!
ちがう、ちがう!
弦之助じゃなくて弦次郎ですよ!
大内厚雄演じる英之助と混ざってますよ!
僕は慌てた。
が、舞台上で芝居が進行してしまっている。
キャラメルボックスではアドリブ禁止である。
訂正しようがない。
仕方がないのでたかやん先輩(上川さん)にだけわかるように小さく首を振った。
すると……
「おっ!どうした弦之助?首が痙攣してるぞ!」
おおっ!
おおおっ!!
何であなたが妙なアドリブをしゃべるのだ?
しかも再び名前を間違えてるぞ!
僕は慌てた。
首を振って間違えてることを伝えようとしたのに、
何も伝わらないばかりか妙なアドリブまで引き出してしまった。
僕は小さく「ちがう、ちがう」というふうに右手を振った。
すると……
「おっ!どうした弦之助?アルコールがキレたか?」
ああっ!
あああっ!!
僕の限界もココまでだった。
「ちがーーーーーーーーーーーーーうううぅぅぅぅぅ!!!!!」
「あなたが名前を間違えてるんだろうが!!!!!」
「弦之助じゃなくて弦次郎!!!!!」
「首も痙攣してないしアルコールもキレてないわ!!!!!」
はっ!
し、しまった。
やっちまった。
舞台上でとんでもないアドリブを吐いてしまった。
次の瞬間。
下手の袖から声が聞こえた。
「上川、おかたつ、ちょっと楽屋に来てくれ」
成井さんの声だった。
* * * * *
夢はここまでだ。
ひょっとするとお客さんは笑うかもしれない。
しかし、僕は目が覚めたとき、汗びっしょりになっていた。
これは暑さだけのせいではないだろう。
本当に恐ろしい夢だった。
ちなみに。
初演のときに、たかやん先輩が「弦之助」という言い間違いをしたのは事実だ。
そのことが脳裏に焼きついていたのだろうか?
今さら思い出さなくても良さそうなものだけど。
今日から『TRUTH』の大阪公演が始まる。
ひょっとすると、僕も変なプレッシャーを感じているのだろうか?
公演の成功を祈る。
では、また。
追伸
野暮用で3日ほど鳥取に帰省します。
もしも日記が更新できなかったらごめんなさい。