ども、終わり悪ければすべて悪しの岡田達也です。
『涙を数える』、無事に千秋楽を迎えることができました。
劇場に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!
劇場には行けなかったけど応援してたよというみなさん、ありがとうございました!
劇場にも行かなかったし応援もしていなかったよというみなさん、
そんなつれないこと言わないで次回は是非劇場でお会いしましょう!
自分で言うのもなんだけど……
この公演、なかなかに大変だった。
ステージ数が少なく、一週間に4ステほどしかやらなかった。
当初はこのペースなら体力的にも楽なのかな?と安易に考えていたのだけど、これが大間違い。
間隔が開くことでいつまでたっても、どれだけやっても、精神的な安定が迎えられない。
とにかく毎回妙に緊張するのだ。
「あー、やだなー、緊張するなー、46歳なのになー、20年以上芝居してるのになー、『鍵泥棒のメソッド』のときはこんなことなかったよなー、自分だけかなー、だとしたら頼りないなー、格好悪いなー、自分」
なんてウジウジと考えてしまった。
そしてそれが自分だけかと思って話を聞いてみたらみんな同じだった。
あぁ、そうなんだ。
やはりこの芝居はキツイのだ。
でも“そのキツイ感覚を共有している”というのが逆に心強さに繋がった。
何しろ人数も7人と少ない。
なので芝居の展開的にもほとんど楽屋に戻っているヒマがない。
出演していないときでも上手や下手の袖で舞台を観ている。
みんながみんなそうやって舞台上にベクトルが向いてる感じが良かった。
それが結果的に一緒に戦ってるような(一緒に創り上げているような)感覚を持たせてくれた。
本当によく戦ったと思う。
そして。
何より感謝したいのは、辻本くんと池岡くんだ。
この二人に共通するのは、
芝居勘の良さ、持っている明るさ、要求に対応する柔軟性……
自分が彼らのときの年齢を思い返してみる。
うん、まぁ比較にならないほどのレベルで芝居をやっているなー、と感心する。
池岡くんの年齢のときなど芝居すらやっていなかったのだ。
とにかく今のキャラメルボックスの誰とも被っていないキャラクターで、明一郎と聞多という役を創り上げてくれたのは大きかった。
彼らのクッキリとエッジの効いた芝居があったから、キャラメルボックスのメンバーの芝居も面白く観られる部分があったのではないかと思う。
良い意味での相乗効果だ。
昨日の芝居が終わった後、キャストだけで小さな小さな打ち上げを行った。
規模は小さくとも
本当に気が許せる、同じ苦難を乗り越えた者だけが味わえる、
とても充実した打ち上げだった。
いっぱいいっぱいしゃべって、いっぱいいっぱい笑った。
後から思い返す。
あぁ、写真の一枚くらい撮っておけば良かったなーと。
しかしそんなことには気が回らないメンバーばかりだ。
そう、実にクールな座組だった。
* * * * *
千秋楽恒例の「役者の一言挨拶」からの「三本締め」。
三本締めには西川浩幸大先輩が初めてその職務に就いた。
さすがだった。
素晴らしい〆だった。
あんなの観たこと無い。
まさに三本締めのお手本だった。
(かといってマネできるものではないけど)
そして気持ちよく袖にはけたとき……
小多田直樹が近寄ってきて
「達也さん、一言挨拶で間違えませんでした?」
と言ってきた。
は?
間違え?
何が?
「南条朔之助(僕の役名)ですよね? 朔太郎って言ってましたよ」
ええっ!
役名、間違えてたの!
気付かなかった……
最後の最後に自分の役名を間違えるなんて。
なんともかっちょわるい最後だ。
まぁ、岡田達也らしいと思って許してくだされ。
では、また。
オマケ
本当はこう言いたかったのです。
「今回のお芝居は長谷川鏡吾のスピンオフでした。次回は南条朔之助のスピンオフを書いてもらおうと思います。タイトルは『斬った人の数を数える』。……やらないかな」
『涙を数える』、無事に千秋楽を迎えることができました。
劇場に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!
劇場には行けなかったけど応援してたよというみなさん、ありがとうございました!
劇場にも行かなかったし応援もしていなかったよというみなさん、
そんなつれないこと言わないで次回は是非劇場でお会いしましょう!
自分で言うのもなんだけど……
この公演、なかなかに大変だった。
ステージ数が少なく、一週間に4ステほどしかやらなかった。
当初はこのペースなら体力的にも楽なのかな?と安易に考えていたのだけど、これが大間違い。
間隔が開くことでいつまでたっても、どれだけやっても、精神的な安定が迎えられない。
とにかく毎回妙に緊張するのだ。
「あー、やだなー、緊張するなー、46歳なのになー、20年以上芝居してるのになー、『鍵泥棒のメソッド』のときはこんなことなかったよなー、自分だけかなー、だとしたら頼りないなー、格好悪いなー、自分」
なんてウジウジと考えてしまった。
そしてそれが自分だけかと思って話を聞いてみたらみんな同じだった。
あぁ、そうなんだ。
やはりこの芝居はキツイのだ。
でも“そのキツイ感覚を共有している”というのが逆に心強さに繋がった。
何しろ人数も7人と少ない。
なので芝居の展開的にもほとんど楽屋に戻っているヒマがない。
出演していないときでも上手や下手の袖で舞台を観ている。
みんながみんなそうやって舞台上にベクトルが向いてる感じが良かった。
それが結果的に一緒に戦ってるような(一緒に創り上げているような)感覚を持たせてくれた。
本当によく戦ったと思う。
そして。
何より感謝したいのは、辻本くんと池岡くんだ。
この二人に共通するのは、
芝居勘の良さ、持っている明るさ、要求に対応する柔軟性……
自分が彼らのときの年齢を思い返してみる。
うん、まぁ比較にならないほどのレベルで芝居をやっているなー、と感心する。
池岡くんの年齢のときなど芝居すらやっていなかったのだ。
とにかく今のキャラメルボックスの誰とも被っていないキャラクターで、明一郎と聞多という役を創り上げてくれたのは大きかった。
彼らのクッキリとエッジの効いた芝居があったから、キャラメルボックスのメンバーの芝居も面白く観られる部分があったのではないかと思う。
良い意味での相乗効果だ。
昨日の芝居が終わった後、キャストだけで小さな小さな打ち上げを行った。
規模は小さくとも
本当に気が許せる、同じ苦難を乗り越えた者だけが味わえる、
とても充実した打ち上げだった。
いっぱいいっぱいしゃべって、いっぱいいっぱい笑った。
後から思い返す。
あぁ、写真の一枚くらい撮っておけば良かったなーと。
しかしそんなことには気が回らないメンバーばかりだ。
そう、実にクールな座組だった。
* * * * *
千秋楽恒例の「役者の一言挨拶」からの「三本締め」。
三本締めには西川浩幸大先輩が初めてその職務に就いた。
さすがだった。
素晴らしい〆だった。
あんなの観たこと無い。
まさに三本締めのお手本だった。
(かといってマネできるものではないけど)
そして気持ちよく袖にはけたとき……
小多田直樹が近寄ってきて
「達也さん、一言挨拶で間違えませんでした?」
と言ってきた。
は?
間違え?
何が?
「南条朔之助(僕の役名)ですよね? 朔太郎って言ってましたよ」
ええっ!
役名、間違えてたの!
気付かなかった……
最後の最後に自分の役名を間違えるなんて。
なんともかっちょわるい最後だ。
まぁ、岡田達也らしいと思って許してくだされ。
では、また。
オマケ
本当はこう言いたかったのです。
「今回のお芝居は長谷川鏡吾のスピンオフでした。次回は南条朔之助のスピンオフを書いてもらおうと思います。タイトルは『斬った人の数を数える』。……やらないかな」