ども、昔話に華を咲かせた岡田達也です。



昨日のステージには
元劇団員の「おうみ・やたろう」に間違われがちな近江谷太朗(おうみや・たろう)先輩
同じく元劇団員、『TRUTH』の初演で「弦次郎さま、ペンを」と言ってのけた中村亮子
(6月27日の日記参照 http://ameblo.jp/okada-tatsuya/entry-11884862816.html
そして元製作部の子たちが3人ほど来てくれていた。

終演後の飲み会は当然のように昔話が繰り広げられる。

まずは軽めのジャブが近江谷さんから飛んできた。
「達也もやっとカツラが似合うようになってきたな」

来た。
やはり来たか。

今でこそ何食わぬ顔でカツラ姿を披露しているが、その昔、僕のカツラ姿は人々の失笑を買っていた。
いや、失笑ではなく爆笑だったか。

『風を継ぐ者』(初演)のときだ。
長州藩の人間を演じたのだが「総髪」と呼ばれる非常にスタンダードなタイプのものをかぶった。
けっして難しいカツラではない。

しかし。

初めてカツラを付けた通し稽古で、周囲の人間が僕から目を逸らせるのだ。
どれだけ一生懸命語りかけようとも
いや、こちらが熱くなればなるほど
みんなは僕を視界から外し、そして小刻みに肩を震わせて泣く。
というとんでもない稽古になってしまった。

そしてみんな僕に向かって文句を言う。
「おまえのせいだ!」と。

いや、まてまて。
どう考えてもこちらに非はない。
ただただ「カツラが似合っていない」だけだぞ。

そして言われたのが「ムーミン谷のミーのようだ」という言葉。




……ひょっとすると
……これは「髪型」というより「顔」が似てるだけではないのだろうか?

まぁ、いい。
とにかくそんな昔話からスタートして……


と、続きを書きたいのだが。
古いメンバーが集まるとどうにもこうにも濃い目の話になる。
「あのときはあーだった、こーだった」といった類だ。
とてもじゃないがここに書ける話がない。
言ってみれば「業界の裏話」的な内容ばかりで、お客さんに聞かせられる話ではない。
だからこそ盛り上がりもするのだけど。

そして近江谷さんが言った。
「30周年でトークショーをやって、昔話を披露するのはどうだ?」

「お客さんが引いたらどうするんですか?」

「だから、これ以上話すと危ない!ってところで上から幕が落ちてくるとか……」

「……やっぱりやめておきましょう」


あぁ、楽しい時間で栄養補給させてもらった。
やはり笑うと元気になれる。


『涙を数える』本日千秋楽。
今日もたくさん笑ってもらえますように。



では、また。