ども、鈍(にぶ)りたくない岡田達也です。



本日『涙を数える』は休演日。

幕が開いて昨日で二日目。
まだたった2ステージしかやっていない。
だけど、今日はお休み。
スケジュールの関係でいたしかたないのだけど
これがちょっと恐い。

まだ、体に、芝居が、擦り込まれていない。
別の言い方にすれば染み込んでいない。

「ん?カレーやおでんじゃあるまいし、染み込ませる必要があるのか?」
と思われるかもしれない。

いえいえ。
それがとても大切なのですよ。

僕の大好きなC&Cのカレーが食べるたびに辛さが違うのはちょっと困るし
セブンイレブンのおでんの味にバラツキがあったら僕は暴れる。

ある一定のクオリティを維持するためには、
擦り込ませ、染み込ませ、安定させなければならない。

芝居において「安定させる」というのは
ある意味「新鮮さを失う」ということでもある
それは否定しない。
回数を重ねれば、慣れていく。
そうするとドキドキやワクワクの分量は減っていく。
だけど、それで良い。

不必要な緊張感は排除して、
自由自在に芝居ができるような状態を作り、
(これが安定した状態)
その上で、
自分自身が意図的にドキドキやワクワクを足していけるようになるとベターだ。

「意図的なドキドキやワクワク」というのは何だか人工的な匂いがするかもしれない。
しかし、芝居はあくまでもフィクションの世界だ。
「新鮮さ」を「自分自身で演出」できるかどうかは役者の力量なのだ。

だから、まずは、安定した状態をいち早く作りたい。
とはいえ残りは9ステージ。
のんびり構えてる時間はない。
もちろん今でもベストの芝居をやっているつもりだけど、もっともっと面白くできるはずだ。

少なくとも明日の芝居はセブンイレブンのおでんを越えていこうと思う。



では、また。