ども、しゃべりすぎた岡田達也です。



昨日の稽古終了後、稽古場近くのベトナム料理店で飲んだ。
もちろん西川浩幸先輩の50歳を祝うためだ。
大森美紀子先輩も駆けつけ総勢10人での宴会となった。

お祝いなので余興があったほうが盛り上がるかもしれない。
例えば……
若手の関根に腹踊りをしてもらう
原田樹里に舞妓さんの格好になってもらう
ゲストの辻本くんに持ち歌を披露してもらう
多田直人にテーブルマジックをやってもらう
など、酒の席での宴会芸をいろいろ考えたのだが、いずれもベトナム料理店には相応しくない。
それに行き付けの大事なお店だ。
出入り禁止になるのはまずいので止めておいた。

美味い生春巻きとシンハー(タイのビールね)に舌鼓をうちながら、いろんな話題で盛り上がった。

盛り上がるのは良い。
話題が展開するのも良い。
その方が酒も料理も美味しくなる。

で、だ。
僕はそういう席でもMCの役回りを担当することが多い。
話題をまわし、みんなの発言機会が均等になるように調整したりする。
誰に頼まれたわけでもないのに。
勝手にやっているのだ。
もう、これは、体質としか言いようがない。

MCをやっていると、話題の停滞が一番恐ろしい。
ラジオで言うところの「放送事故(10秒以上の無音状態)」などを招くわけにはいかないから必死だ。
だから、ついついしゃべってしまい発言機会が増えてしまう。
そこでしくじることもある。
いや、しくじりがやたらと多い。

昨日。
何の話題からの流れだったか「指紋を採ったことがある」と口走ってしまった。
指紋など、大抵の人は採ったことがあるんだと思っていた。
だが。
どうやらそうではないらしい。

「指紋の採り方にはコツがある」

このあたりまでは笑い話だった。
みんなの反応の良さに調子に乗った僕は続けた。

「3回、指紋を採ったことがある」

空気が変わり始めていた。
が、気付かなかった。

「鳥取駅前の交番でね……」

原田樹里の顔色が変わっていた。
ここで気付いた。

「あ、いや、樹里ね、別に逮捕されたとか、そういう犯罪関係じゃなくてね、若い頃に、ちょっとゴタゴタしたりしてね、心配ないヤツだからね……」

手遅れだった。


このように、MCというのは「周囲を立てる」のが仕事でありながら、ときに「自分の身を削ってしまう」場合もある。
口は災いの元。

宴会の場で仕切ることが多いみなさん、ご注意を。



では、また。