ども、物書きになった気分の岡田達也です。



毎朝、日記を書いている。

誰に頼まれたわけでもない。
田舎の母親が楽しみに待っているわけでもない。
糸井重里さんの『ほぼ日』を目指しているわけでもない。
昔は「この日記を書き続けることで世界征服の足がかりにしよう」と思ってはいた。
いたのだが、どうにもこうにも遅々として征服が進まないので諦めた。
だけど毎日書き続けている。
それはなかなかに苦しい作業だ。

昨日、会議を終えて遅れて稽古場に行ってみたら『役者ブログ』の当番表が張り出されていた。
一番最初が僕である。

……夜も更新しなければならないのか。
なんてことだ。
朝も夜も文章を書くなんて、まるで売れっ子作家ではないか?

そろそろ自分の肩書きに「舞台俳優兼エッセイスト」と書いてみよう。

キャラメルボックス役者ブログ
http://caramelbox-actor.blog.so-net.ne.jp/2014-07-03

* * * * *

昨日、ゲストの池岡くんのことを役者ブログに書こうと思っていた。
が、結構な文章量になってしまったことと、締め切り時間が迫っていたので諦めた。
なので、ここを間借りして池岡くんを紹介したい。
(自分の日記を間借りするとは何かおかしくないか?)

池岡亮介くん。
通称「いけぴー」「ぽんちゃん」。
(僕はこれをミックスして「いけちゃん」と呼んでいるが)
好きな食べ物は「せんべい」。
愛知県出身の二十歳である。
下手をしたら僕の息子でもおかしくない年齢だ。
うらやましい。

何とも可愛らしい顔をした二枚目だ。
それだけでも十分にうらやましいのだけど。
稽古してみて驚いたことがある。
これはおそらく天性のセンスなのだろうけど、脚本が要求している自分の役割がとても理解できているのだ。
今回の池岡くんはどこか飄々とした、けれど愛嬌のある役だ。
これを最初から掴んでしまっている。

もう一度書く。
彼は今、二十歳である。

ちなみに。
僕が二十歳の時、掴んだマイクを離さないことはあったが、それ以外のものは何も掴めていなかった。

……これだけでも大きな開きがある。

池岡くんに聞いてみた。
「キャラメルボックスに参加して気付いたことはある?」

「そうですね。“芝居に対する熱量の高さ”ですかね」

良い。
なんて良い子なんだ。
思わず目頭が熱くなった。

しかし。
僕は劇団の後輩たちに
「たつやさん、ちょっとは本気を出してくださいよ」
「たつやさん、2割くらいしか出してませんよね?」
などと言われることが良くある。

だから
「そうなんだよ!芝居に対する熱量は誰にも負けないんだよ!」
と言えなかった。
代わりに口をついて出たのは
「でもね、オレの場合、芝居よりもお酒に対する熱量が高いかな」
だった。
「だからお酒のことでわからないことがあったら何でも聞いてね!」
と念を押しておいた。

池岡くんは一瞬固まった後
「……は、はぁ」
と曖昧な相づちをうった。

聞けばお酒も好きらしい。
非常に喜ばしい人材だ。
俳優としてはこちらが教わることが多いかもしれないが、酒の飲み方はしっかり伝授したい。
と思う。





では、また。



追伸

池岡亮介くんのブログ
『タイトルのない素敵。』
http://ameblo.jp/ryosuke-ikeoka-we/