ども、お風呂大好き岡田達也です。



スパに出かけた。
でかい風呂だ。

でかい風呂は良い。

「足を伸ばして入れる」とか
「ゆっくり肩までつかれる」とか
「何種類ものお湯が楽しめる」など
いろんな理由でみんながスパにやってくる。

もちろんそれはそうだ。
それはそうなのだが。
僕の場合、「ひょっとして、万が一、いやいや、無理だってことはわかってはいるけど、わかっちゃいるけど……。大きなお風呂にゆっくり入れば、身も心もキレイになるんじゃないか?」という淡い期待もある。

……
……

誰だ?
「オマエはそんなに汚れてるのか?」と思ったヤツは?

* * * * *

ちょっとネタバレになるが……
『鍵泥棒のメソッド』の映画版では、香川さんが「浴室でセッケンを踏んづけて足を滑らせる」というシーンがある。

僕はいつだって真面目である。
(本当だって)
スパの浴室で芝居のことばかり考えていた。
(信じてくれ)

浴室にある大きな鏡に向かって、何度も何度も、足を滑らせる動きを、スローモーションで、再生していた。
そして、夢中になっていた。
なってしまっていた。
フルチンの男が、足を上げ、体を斜めにし、万歳している。
そして、鏡に映ったその姿を見ては首をひねっているのだ。

昨日は日曜日。
家族連れも多かった。
気付けば、子供が鏡の中の僕をジーッと見ていた。

あっ!と思ったときには手遅れだった。
お父さんらしき人が「ダメダメダメ!」と、慌ててその子の手を引いて遠くに連れ去ってしまった。

「いや、違うんです!」
僕は心の中で叫んだが遅かった。

僕は、よほど、危険な人物に見えたのだろう。


銭湯というのは考え事をするには最高の場所である。
だが、考えすぎて行動に移さない方が懸命かもしれない。



では、また。