ども、赤く染まる岡田達也です。



お酒が好きだ。

……いや、別に宣言でも何でもなく、若い頃から好きだった。
しかも「ちゃんと好き」だった。

「お酒の席が好き」とか「みんなでワイワイ」という楽しみ方があるのもわかる。
が、僕にとってその飲み方は論外で「お酒を美味しくたしなむ」「お酒と美味いものを組み合わせる」「気に入った飲み屋を見つける」というのが、あくまでも僕の楽しみ方だ。
(たしなむという言葉のわりには酒量が多い気もするが……)

そんな飲み方なので、当然、お酒は何でもござれだった。
ビール、日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキー……
まぁ、カクテルは飲めるがバーにでも行かない限り頼むことがない。
ブランデーも梅酒のベースにすることはあっても外で飲む機会はない。
そんな特殊なお酒以外はいくらでも飲めていた。

が。
正直に書くとワインが苦手だった。
いや、決してワインの味が苦手なわけじゃない。
味は大好きなのだ。
だけど、こいつだけは翌日に残る確率が高かった。

僕の肝臓はB型肝炎のキャリアを持ちながら(発病はしていないのでご心配なく)、「化け物のように強い肝臓」と、人間ドッグでお医者さんに言わせたほどの強靱な相棒だ。
よほどアルコールを分解する力が強いらしく、その日に「飲み過ぎたかな」と思っても、翌日に残ることはほぼなかった。
しかし。
ワインを飲むと(と言ってもボトルを何本か空ければ、の話だが)翌日に「うーん、やっちまったか……」となることがあり、それを避けるためあまりワインには手を出さなかった。

ところが。

去年あたりから、体が、ワインを、欲している。

コンビニで安い赤ワインを買って買える。
今は1000円も出せば立派なワインが買える。
ブドウの品種までは詳しくはないが、ちょいと重めの渋めのものを選び(ラベルの裏書きだけが手がかりだけど)つまみと一緒に楽しむ。
この赤い液体がスッと体に入っていくのがたまらない。

血とワインが入れ替わっていくようで、一日の疲れが癒される。
(……表現がおかしいだろ。それともオマエの頭がおかしいのか?)

そして、ココが肝心なのだが、まったく残らなくなった。
こうなれば鬼に金棒である。
毎夜毎夜、飲んでは帰るものの、帰宅してから赤ワインで仕上げるというクセが付いてしまった。

この年齢になって、まだ嗜好が変わるものなのか。
自分でも驚いている。

問題は。
ワインは飲めてしまう、ということ。
日本酒や焼酎より、喉をこすスピードが速い。

今、帰宅したらやらなければならないことは『チルドレン』のセリフを覚えることなのだが、赤ワインを飲むのが忙しく、気付いたときには眠っているのが常だ。


僕の血の色は昔から黄金色だった。
やっと、やっとこさ、赤い血になりそうだ。




では、また。



追伸

『幸福な職場』、おかげさまで好評をいただいています。
決して押しつけることもなく、背中を乱暴に押すこともなく
それでいて、必ず何かしらを観た方の中に残せる作品だと思います。
多くのかたに観ていただきたいです。
今日は満席でしたが、雪のためキャンセルも出ているようです。
当日券は出ますので、是非。
明日、明後日はまだまだ大丈夫です!
お待ちしています。

劇団東京フェスティバル
『幸福な職場』

【作・演出】 
きたむらけんじ

【キャスト】
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
菊地均也

桑江咲菜
土屋史子

滝寛式
朝倉伸二

【公演日程】
2/5(水)19:30
2/6(木)15:00 19:30
2/7(金)19:30
2/8(土)14:00 18:00
2/9(日)14:00
2/10(月)19:30
2/11(祝)13:00 17:00
2/12(水)14:00

【会場】
下北沢駅前劇場

【料金】 
4500円(全席指定)

【岡田達也専用予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/50840/003/