ども、白も好きな岡田達也です。



以前にも日記に書いたが、高円寺の古着屋を巡るのが好きだ。
みっけもンを探し当てたときの快感はたまらないものがある。

2年前。
あるお店で真っ白なダウンジャケットを見つけた。
男性物にしては珍しく、やや丈の長いバーバリーのダウンコート。

常日頃から「バーバリーのスーツなら3着ほど所有しています」と言えるような「粋な大人になりたい」とは思っているが、昔、お客さんからいただいた「バーバリーのハンカチを1枚だけ持っている」のが現状だ。

そんな僕の目の前に現れた真っ白なダウンジャケット。
値段を見ると破格の9000円(!)。
しかも、そんなに傷んではない。
多少、汚れている部分はあるが、それもよーく見なければわからないレベルだ。
袖を通したところピッタリだった。
これは、もう、買いだ。
ダウンを着るには早い季節だったが、先々のことを考えて購入した。

* * * * *

昨日、すべての稽古場を終えた。
充実した稽古ができた。
そしてみんなで飲みに行った。

詳しい話の流れは……
もう、忘れてしまった。
まぁ、そんなことはどうでも良い。

今回、初共演となる土屋史子ちゃんが言い放った。
「岡田さんって黒いですよね?」

おっと
ここにもいたか。
命知らずの女優が。

それは何を指しているのだ?
顔色のことか?
それとも腹の中の色のことか?

まぁ、どちらにせよ大差はない。
僕が黒いことは間違いない。

どれ。
この女優さんを潰そう。
そう思った矢先だった。

今まで言われたことのない痛烈な一言が飛んできた。

「岡田さん、こんなに黒いのに、こんな真っ白なダウンジャケットを着て!私、それを見たら可笑しくって!(笑) 岡田さんが白って!(爆笑)」

……
……

ふみちゃんよ
古着屋で見つけたお気に入りなんだけど。

そんなにか?
笑うほどおかしいのか?
ただの白いダウンだぞ?

日本の冬のファッションは、どうしても黒が基本になってしまう。
街中を歩いていて周りを見渡してみても、明るい色使いをしている人は少ない。
と、僕は感じる。
だから、色味がほしいなと思うことが多い。
(もちろん黒も大好きなのだが)
それもあって購入したダウンだぞ。

……
……

白い服を着ているだけで笑われた経験があなたにはあるだろうか?
僕は45年生きてきて初めてだ。

そして帰り道。
ラインで言われた一言は「白を着た悪魔さん」だった。

* * * * *

稽古は順調だ。
順調に仕上がった。
……と思う。

だが。
残念ながら初日を前にして、問題が起こってしまった。
僕と彼女の間に亀裂が入ってしまった。
「目に見えないほど」のものではなく「目に見えて大きな」やつだ。

この亀裂が芝居にどんな効果をもたらすのか?
とても楽しみにしている。

是非ともその目で確かめていただきたい。





では、また。



追伸

いよいよ劇場入りです。
「人に優しい芝居」に仕上がったと思います。
是非、観に来てください。



劇団東京フェスティバル
『幸福な職場』

【作・演出】 
きたむらけんじ

【キャスト】
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
菊地均也

桑江咲菜
土屋史子

滝寛式
朝倉伸二

【公演日程】
2/5(水)19:30
2/6(木)15:00 19:30
2/7(金)19:30
2/8(土)14:00 18:00
2/9(日)14:00
2/10(月)19:30
2/11(祝)13:00 17:00
2/12(水)14:00

【会場】
下北沢駅前劇場

【料金】 
4500円(全席指定)

【岡田達也専用予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/50840/003/

【劇団HP】
http://www.tokyofestival.com/