ども、ダメ出しの嵐の岡田達也です。



「ダメ出し」
おそらくは、演劇用語だと思う。
(他の世界でも使うのかな?)

読んで字の如く「ダメ」を「出す」のだ。
もっとかみ砕いて言えば「ダメな部分を指摘する」ということ。
いや、それは演出する立場が使う意味合いであって、役者の立場から言えば「ダメな部分を指摘される」ということ。

これほど嬉しくないものはない。
だって「キミの芝居はダメだ」と言われているのだから。
45歳にもなって「キミはダメだよ」なんて言われたくない。
それは本音だ。

だけど。
稽古場でのダメ出しにはヒントがいっぱい詰まっている。
……と、思う。

外部の芝居に出たら演出家が変わる。
ということは「共通言語」が変わる。

この場合の共通言語とは
「演出家」と「俳優」の間で、意思の疎通を図るための、大切な大切な材料だ。
逆に言えば、手がかりはそれしかない。

自分に対するダメ出しは謙虚に聞けばいい。
(いや、極端なことを言えば謙虚でなくとも良い。「何言ってるんだ、そんなものできるか!」と心の中で毒突くのも悪くはない)

問題は、自分以外の人に対するダメ出し、だ。

自分が稽古場にいて、他の人の芝居を観る。
そうすると多かれ少なかれ何かしらの感想を持つ。
「あー、あの人は上手いな」
「あれはダメだな」
「あんなふうにやるんだ」
「自分と同じ解釈だ」
など、感想は人それぞれだ。
それは、例え、キャリアが無くても(どんな若手でも)、何かしらの感想を持つのは当たり前だと思う。

そこで。
演出家から、自分以外の人に対するダメ出しが出る。
そのとき、その言葉を聞いておく、というのがどれほど大事な作業か。

「自分へのダメ出しではないから関係ないや」なんて思っているうちは、何年芝居をやっても上手くならない。
と、思う。
「自分が観てる芝居」への、「演出家からのダメ出し」こそが、自分の芝居をより良くする材料だ、と言って良い。

自分の感性と、演出家の求める演技とのずれを認識するためには、この方法が一番手っ取り早いのだ。

つまりは
「自分の客観的視点」と「演出家の主観による要求」
ここに対する物差しを、ダメ出しの言葉によって測る。
というやりかたなのだけど……。
この方法はけっして悪くないと思う。

これから演劇を志す方は覚えておいて損はないかも。


昨日、通し稽古をしたあと、演出家のきたむらくんと飲んでいて、そんな話になったので書き記しておこうかな、と思ったお話。



では、また。



追伸

チケット状況です。
やはり土日は好調なようです。
そこしか無理な方はお早めの予約を検討ください!
余裕がありそうなのは木曜日、金曜日、月曜日です。
ぜひぜひ、お待ちしています!


劇団東京フェスティバル
『幸福な職場』

【作・演出】 
きたむらけんじ

【キャスト】
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
菊地均也

桑江咲菜
土屋史子

滝寛式
朝倉伸二

【公演日程】
2/5(水)19:30
2/6(木)15:00 19:30
2/7(金)19:30
2/8(土)14:00 18:00
2/9(日)14:00
2/10(月)19:30
2/11(祝)13:00 17:00
2/12(水)14:00

【会場】
下北沢駅前劇場

【料金】 
4500円(全席指定)

【岡田達也専用予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/50840/003/

【劇団HP】
http://www.tokyofestival.com/