ども、「飲酒は日のあるうちから」が合い言葉の岡田達也です。



いろんな文章に出会うたび、「おおっ!これは!」と影響されることが多々ある。
「こいつはみんなに紹介したい!」と思う。

思う。
だけど。

それをすべてコピペするのも芸がないと思い避けている。
一応、オマエも表現者だろ?
人の価値観で書かれた文章をそのまま使い回すのはどうよ?という自問自答に負けてしまいお蔵入りさせてしまうことが多い。

だが
これは
もう、僕の心の叫びをここまで見事に表現されてしまっては感服するしかない。

コピーする。
完全コピーだ。
パクリだ。
だが、許されよ。
昼間に酒を楽しむ人間には、この文章が必要だ。

『孤独なグルメ』の原作者である久住昌之さんのエッセイからの引用である。

『昼のセント酒』
http://www.amazon.co.jp/%E6%98%BC%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E9%85%92-%E4%B9%85%E4%BD%8F%E6%98%8C%E4%B9%8B/dp/4862551157

この「はじめに」という前書きのからの引用だ。


(以下)

まだ、日のあるうちに飲む酒は、うまい。
当然ながら、からだが夜より元気だからだろう。
身も心も、酒を呑んでやろうという、いわば勝ちにいくような酒だ。
人がまだ働いてるうちに飲むという、ちょっとした後ろめたさみたいなものが、酒をググッとおいしくする。
まだやるべきことはあるのに、それをせずに自白の下で堂々と飲んでしまうどこか開き直った痛快さも、酒をグーンとウマくする。
飲んでも、まだまだ今日が残っている時間的余裕も、酒の味を豊かにする。
文字通り、明るい酒だ。
飲みたいから飲んでいる。だから酔いも明解だ。気持ちがいい。
昼間の酒は、どこをとってもサイコーだ。
そして酒に呑まれる前に、酒に負ける前に、さっと帰れるのが理想だ。が。

夜の酒は言い訳が多い。
疲れたから、嫌なことがあったから、退屈だから、飲まされたから。あるいは、嬉しいから、記念日だから、そこに酒があるから。
から酒が多い。良きにしろ悪しきにしろ、理由を付けて、飲んでいる。
身も心も、酒に寄りかかるように、甘えて溺れるように、いわばこっちから負けにいくような酒であることが多い。
そのあげく「酔ったから」と人にも甘える。
そして飲んだら今日は終わる。酔っぱらって帰って寝るだけ。おしまいに向かう酒だ。
(中略)
って、そこまで夜飲む酒を悪く言わなくたっていいけど、でも夜の酒は、どうしたって、昼の酒の健康で正直で明るいウマさには、かなわない。

(ここまで)

久住さん、あなたのおっしゃるとおりだ。

僕自身「何でこんなに昼間飲みたいのだろう?」と不思議だったが、上手く言葉にできなかった。
そういうことなのですよね。
新感線の粟根さんも、ハートブレイカーズの首藤さんも、僕の影響で早い時間から酒を呑むようになってしまった二人だ。

うん。
もっとダメな仲間を増やそう。
「酒は夜のもの」なんて決まり事をぶち壊そう。
そしてお決まりの「オレ一人じゃない」という共犯者をいっぱい作って、罪の意識を薄れさそう。
久住さん、ありがとう。


……ってただの言い訳じゃねーか。



では、また。



追伸 

予約、始まってますよ!


劇団東京フェスティバル
『幸福な職場』

【作・演出】 
きたむらけんじ

【キャスト】
岡田達也(演劇集団キャラメルボックス)
菊地均也

桑江咲菜
土屋史子

滝寛式
朝倉伸二

【公演日程】
2/5(水)19:30
2/6(木)15:00 19:30
2/7(金)19:30
2/8(土)14:00 18:00
2/9(日)14:00
2/10(月)19:30
2/11(祝)13:00 17:00
2/12(水)14:00

【会場】
下北沢駅前劇場

【料金】 
4500円(全席指定)

【岡田達也専用予約フォーム】
https://ticket.corich.jp/apply/50840/003/

【劇団HP】
http://www.tokyofestival.com/